静岡空港:霧で2便欠航 立ち木問題が影響

2009年6月5日 21時41分 更新:6月5日 22時25分

静岡空港=2009年6月4日午前8時19分、本社ヘリから長谷川直亮撮影
静岡空港=2009年6月4日午前8時19分、本社ヘリから長谷川直亮撮影

 4日に開港したばかりの静岡空港(静岡県島田市・牧之原市)で5日、日本航空と全日空の計2便が霧などのために着陸できず、到着地を中部国際空港(愛知県)に変更した。周辺に航空法の高さ制限を超える立ち木が残っていた静岡空港は滑走路を計画より短縮したため、視界がある程度悪くても着陸を可能にする計器着陸装置(ILS)が使えず、早くも影響が出た形だ。

 気象庁静岡空港出張所によると、空港周辺では5日午後3時ごろから霧が立ち込め、視界は400~500メートルだった。このため那覇発全日空784便(乗客38人)と新千歳発日本航空2858便(同68人)の2便が静岡空港への着陸を断念し、中部国際空港に降りた。また、両機を使って静岡空港を出発予定だった2便が欠航し、搭乗予定だった約150人に払い戻しなどの対応を取った。

 空港管理事務所の担当者は「ILSが使えないことで着陸できなかった可能性はある。梅雨入りも近く、心配だ」と話していた。【竹地広憲】

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