祖父母を殺害し現金奪った男に無期求刑

　昨年９月、茨城県土浦市で祖父母を殺害し、現金などを奪ったとして強盗殺人罪などに問われた無職岸本交右被告（２５）の公判が２１日、水戸地裁（河村潤治裁判長）であり、検察側は無期懲役を求刑した。判決は６月１１日。

　論告で検察側は「生活費や遊興費欲しさの犯行で、経緯や動機に酌量の余地はない。更生は極めて困難」と指摘。弁護側は最終弁論で「被告は真摯（しんし）に事件をとらえており、遺族も早期の社会復帰を望んでいる」と情状酌量を求めた。

　論告によると、岸本被告は昨年９月４日午後、土浦市の無職西山裕さん（当時８２）方で、祖父の西山さんと祖母由幾子さん（当時７８）を包丁で刺して殺害、金庫から現金約１６万円と商品券（９万８０００円分）、キャッシュカードなどを奪ったとしている。（共同）

　［2009年5月21日11時40分］