大阪放送局

2009年6月5日 12時20分更新

訓告の卒業生が市立中講師に

ことし2月京都教育大学の学生6人が、京都市内の居酒屋で酒に酔った女子学生を集団で乱暴したとして逮捕された事件で、現場の部屋の近くにいて事情を知りながら6人を止めなかったとして大学から訓告処分を受けた学生が卒業後、京都市立の中学校で講師として勤務していたことがわかりました。

講師として勤務していたのはこの春に京都教育大学を卒業した23歳の男性です。
京都市教育委員会によりますと、男性は先月、およそ1か月間の常勤講師として採用され、先月18日から、京都市立の中学校で勤務し保健体育を担当していました。ところが、学生6人が逮捕された翌日の今月2日、京都教育大学から教育委員会に「講師として採用した元学生は事件の際現場の部屋の近くにいて事情を知りながら6人を止めなかったとして訓告処分にしていた」と連絡があり、同じ日に、男性から、「一身上の都合」を理由に退職願いが提出され、受理したということです。
また京都教育大学の副学長が「不祥事を起こして申し訳ありません」と謝罪に訪れたということです。京都市教育委員会は、「訓告処分を受けていたことは把握していなかった。あってはならないことで、教員や講師の採用の際は、大学などから適切な報告を求めたい」と話しています。