阿久根竹原市長の退去要望に組合反発
[06/03 19:18]
阿久根市長に再選された竹原市長と市職員組合との対立が深まっています。就任会見で、市長に「市民の税金を不当に使っている」と指摘された市職員組合は、全体集会を開き対決姿勢を確認しました。2度の不信任決議を受けながらも改革を旗印に再選を果たした阿久根市の竹原信一新市長。「改革の本丸」と位置づけているのが、市役所の体制の改革です。その“足かせ”と竹原市長が指摘するのが市職員の9割が所属する労働組合「市職員組合」です。就任の記者会見でも竹原市長は「背任行為」と辛辣に批判しました。そして、市職員組合に対し庁舎内にある組合事務所を退去させる考えも示しました。竹原市長は、きのう市の職員組合に対し、組合事務所の撤去などを求める団体交渉を申し入れました。これに対し組合側は、対応を協議するため急きょ、全体集会を開き「今回の選挙結果を真摯に受け止めつつ、市長の要請について、出来ること、出来ないことを検討し、組合員全員が結集して対処すること」と、対決姿勢を確認したということです。竹原市長が失職する前の4月、職員の給与削減などを話し合うため開かれた団体交渉でも、「交渉の準備が出来ていない」という組合側に対し、「時間切れ」と市議会への議案提出を強行するなど対決姿勢を鮮明にしている竹原市長。今回の組合事務所撤去についても団体交渉を「早急に行いたい」という市長と「まずは事前の事務折衝で具体的な内容をつめていくべき」とする組合側、対立は混迷を深めています。
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