この写真を見て何かお気づきでしょうか？
実はこの写真の中には三組の新郎新婦がいます。
結婚式を知らない人はそれがどうしたの？と思うかもしれませんね。

ちょっとホスピタリティの高いホテル（結婚式場）は
花嫁さん同士がすれ違うことはまずありません。
やっぱり花嫁さん同士も気になりますし
会場に主役が複数いるのはありえないことなんです。

わかりやすく言えば東京ディスニーランドに
ミッキーとミニーは一組しかいないのと同じことです。
実際には複数のミッキーがいますが
世界中にミッキーは１人しかいないという建前がありますから
同時に見つからない様に計算をしながら動いています。

結婚式もそれと一緒でして
親族や列席者からは新郎新婦は一組しかいないように
見せるのが会場側の務めであります。
会場毎に開宴時間を微妙にずらしたりして
花嫁同士がバッティングしないように気配りをするのが本来の姿であります。

確かに会場は豪華かも知れませんが
ホスピタリティといった面では首をひねってしまいます。
確かに一日に十数組もの結婚式があれば
仕方が無い部分もありますが
花嫁同士がすれ違うことにまったく疑問を持たないのも
どうかと思われます。

また、披露宴がお開きになり
ゲストがまだ会場内にいるにもかかわらず
テーブルの片づけをする会場が多いのにもビックリです。

たとえば自分の家にお客様が遊びに来たとします。
食事を終えてコーヒーを飲みながらくつろいで
そろそろ帰ろうかと準備をしている段階で
コーヒーカップを下げて
テーブルクロスを交換して・・・
なんていうことはありえないでしょ！
片付けはお客様が帰ってからするのが基本で
お客様がいるのに後片付けを始めるなんてもってのほかです。
ですが結婚式場ではそれが当たり前になっています。

ゲストを完全に見送ってから会場の片付けに入るのは
私が知っている限り都内でも片手に入る数しかないでしょう。
結婚式が忘年会や新年会などの宴会と同等に扱われているのを見ると
ちょっと寂しくなりますね。