2009年06月01日

カトリック!

 娘が通っている私立女子校は、今年、100周年を迎えたそうだ。
 かなり前から、記念式典の案内が来ていた。
 学校の講堂で何かやるのだろうか、くらいに思っていて、妻に促されるままに出席の返事を出したのはいつだったろう。
 直近になって、妻や娘からしきりにリコンファーム(念押し)されるので、これはどういうものなのかと書類をよく読むと、いやはや大変なものらしいということがわかった。
 有楽町の国際フォーラムのAホール(1万人くらい入る、凄まじい会場である)に、5千人以上が集まる大イベントらしい。

 前日、緊張しすぎてヘンなことになった。
 生徒は07:30に着席、保護者も08:20から受付……ということは、07:20には家を出なくてはいけない。
 そのスケジュールが判ると、緊張してよく眠られず。
 結局、寝たり起きたりしながら、04:00くらいに風呂を溜めて入った。

 折悪しく、おなじみ――中央線の人身事故、およびそれによる超満員電車に揉まれながら(両足が浮くという体験を、初めてした)、なんとか東京駅に着き、フォーラムまで歩く。

 ミサ……カトリックのミサ……ゴッドファーザー・パート皿……じゃなくて、パートIIIだ。
「父と子と聖霊の御名において……」と、大司教が身振りをしながら、唱える。
 それは、国際フォーラムAホールの2階席から見ると、東京ドームで観たプリンスのように小さく。
 しかし、左右の大スクリーンに映る大司教様は、ゴッドファーザーで観た、バチカンの……。

 説法と聖歌と祈り。
 そして、カトリック信者に限る聖体拝受(拝領と言っていたかな)になる。
「新型インフルエンザが流行っている折り、手渡しでの拝領となります」との告知。
 2階席には2,000人くらいがいたんだろうか……そのうち、100人余りの方が拝領の列に並んでいた。
 で、荘厳なミサが終わったのが、正午頃。
「50分の休憩となります」との告知。
 だが、外には出られない。
 飲食も喫煙も、する場所がない。
 もっとも、自動販売機だけはあり、老シスター達が缶コーヒーなどを飲んでいるのだが、あろうことか僕は「万札しかもっていなかった」!
 でも、自販機のそばには冷水器があり、それはうまかった!
(冷水器については、後日!)

 休憩の後は、式典。
 偉い方々のスピーチは、ベンザリンよりもロヒプノールよりも効く睡眠導入剤だ。
 眠りをこらえる、このマゾヒスティックな快感……。
 睡魔のマントにくるまれながら、意識および首筋を屹立させる時の、あのベンチプレス的な努力……。
 でも、白いお仕着せを着た幼稚園の、2階席から見ると真っ白い米粒(というよりむしろ澱粉ほどに白い!)みたいな幼稚園の子たちが出てきて歌った歌!
 目頭が熱くなる。
 そして、卒業生である某オペラ歌手のアリア!
 また、高校生の管弦楽部による「ハレルヤ」伴奏の音の厚さ!
 そんなおかげで、目が覚めた。

 結婚式の後のような引き出物をもらい、国際フォーラムとは筋向かいの丸の内パークビルディングへ。
 先頃、丸の内北口から移転した、顧問弁護士のK先生を訪問するためだ。
 セーラー服姿の長女・紅円もいっしょだった。
 というかむしろ、紅円が今日の、主役なのであった……と知ったのは、その1時間後だったが。

(つづく)
posted by TAKAGISM at 23:59| Comment(0) | 事件
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