作業が遅れて実際にはパンフレットはできていなかったのに、納品済みを装って印刷業者に代金を支払ったのは不適切な経理処理だったとして、環境省は29日、前中国四国地方環境事務所高松事務所長(46)を減給3カ月10分の1、同事務所課長補佐(49)を同1カ月20分の1の懲戒処分とした。
環境省によると、2人は2007年度の事業として地球温暖化防止などに関する4種類のパンフレット計4000部の作製を担当。原稿が遅れて年度末の08年3月になっても完成しなかったため、既に納品されたとする書類を作成、高松市内の印刷業者に代金約66万を入金した。
今年1月の会計検査院の検査時点でも完成しておらず、2人は暫定的にパンフレット計200部を作って担当者に示し、納品されたように装った。担当者がパンフレットに誤字が多いことに気付き、不正が発覚した。