[PR]
ニュース: 国際 RSS feed
息子の死を苦に…英で日本人女性、夫と後追い自殺
【ロンドン=木村正人】交通事故で重度の障害を負った5歳の息子の病死を苦にした英国人男性と日本人女性の夫婦が絶壁から飛び降り自殺していたことがわかった。夫婦はそれぞれリュックサックを背負っており、片方に息子の遺体、もう片方に動物のぬいぐるみが入っていた。英紙ガーディアン(電子版)などが2日伝えた。
この家族は英イングランド南部ウィルトシャーで暮らすニール・パティックさん(34)と妻のカズミさん(44)、長男のサム君。
サム君は1歳のとき交通事故に遭い、首から下が不随になり、人工呼吸器をつけていた。夫婦は支援の寄付を募るなどして、サム君を懸命に育てていた。しかし、サム君は病院でMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に感染し先月26日に容体が悪化、3日後に髄膜炎で死亡した。
夫婦は31日、車で220キロほど離れたイギリス海峡の観光名所ビーチ岬に出かけ、高さ約180メートルの絶壁から飛び降りたとみられる。地元警察は、夫婦はサム君の急死にショックを受け“心中”したとみている。
夫婦はサイトでサム君を「世界で一番幸せな息子」と呼んでいた。
関連ニュース
[PR]
[PR]