2009年05月10日
日本製のいわゆる18禁美少女ゲームが欧米で販売中止、人権団体が抗議活動に動く 〜第2回
社内協議の結果、適当でない内容と考えられるため、当該記事は削除いたしました。
株式会社デジアニメ
株式会社デジアニメ
１．当該ソフトは何が問題だったのか
形式論的な話をすれば、ソフ倫の規定に沿ったものである限りは、児童ポルノではない。当該規定は児童ポルノを否定している。審査の通った作品には、18歳未満は登場しない。
だから読売さんの記事「未成年と見られる女子２人とその母親を」という部分は、ちょっと言い方を改めて欲しいと思うけどね。
というか、そんなものを肯定するソフ倫規定を警察庁に持っていっても、OKが出るはずないです(笑)
では、レイプを繰り返すという作品内容が問題なのだろうか。もちろん設定的に眉をひそめる人もいるだろうが、18禁のレーティングが設定され、売り場も区分けされ、18歳未満に販売していない以上は、コンプライアンスに沿ったものと言える。
これと同等類似の他作品が、世間に多数存在している以上は、公序良俗に著しく反するものでもなく、表現の自由が優先されるべきだろうと思うんだ。
では局部がモロ出しだったのかというと、そうではない。適当な処理が施されているので、わいせつ物として問題になったわけでもない。
当該ソフトが問題として取り上げられたのは、レイプを繰り返すという作品内容ではなく、登場するキャラクターが18歳未満っぽく見えることが問題になっている。
容姿が、こんな感じにアンジョリーナ・ジョリー（何度も枚挙してファンの人すみません）に似ていれば、何の問題も無かっただろうね。
もしそうだったら、恐らく英国の国会議員は、別の（もっと子供っぽく見える）ソフトを探してきて、イギリスの国会へ提出しただろう。
それゆえ、事態は深刻だとも思う。
２．レイプ作品は否定されるべきか
今回の問題が、ごちゃまぜに論じられているものの一つに、レイプを繰り返すという作品設定にある。これが事態をフクザツにしている。
１でも述べたが、今回問題になっているのは、18歳未満っぽく見えるキャラクターが性行為を強要されることであって、レイプそれ自体が問題視されているのではない。
そうは言っても、これだけ取りざたされているわけだから、レイプ作品は是か非かも言及しておく必要はあるだろう。
もちろん、道徳的・倫理的な観点から言えば、レイプは否定されてしかるべきだよ。こういう作品をプレイしたいか？と訊かれれば、興味ないと僕は答えると思う（ゲームシステムの研究とかで、プレイするかもしれないけど）。
だけどその作品の存在は否定しない。そういう作品が、子供の手の届かないところにあっても良いと思うんだ。
そりゃあね、レイプゲームがこの世から無くなったとしても、大半の人は何の支障もないだろうと思うよ。だけど、いったん感情論や嫌悪感から何事かの表現を規制してしまうと、ドミノ倒し的に規制が進む可能性が高い。
表現行為それ自体を規制によって封じ込めるのは、ある一定の価値基準にもとづく事前抑制にほかならないわけで、僕はクリエーターの末席に身を置く人間だから、表現の自由は、何よりも高い保護法益でなきゃならないと思っている。
それが例え、一般人が眉をひそめるような表現だったとしてもね。
３．童顔キャラクターの否定は、日本のアニメ文化の否定
話を戻そう。
例えば、当該ソフトのキャラクターに似ているキャラは、性行為をしてはならない、と規制したらどうなるか想像してみて欲しい。
童顔キャラクターが子供に見える、という理由で、子供にやらせたくないことを作中でやらせるな、ということになったら大変だよ。
日本のアニメやマンガの大半が全滅だ。
もっとも、禁止するのはレイプだけでいい、と言う人がいるかもしれない。
じゃあ女の子が喜ぶ顔をしていたらOKですかと。
「喜ぶ顔をしていてもムリヤリだからダメだ。」
じゃあ、気持ちイイ、と一言いわせればいいのですかと。
「やっぱりそれもダメだ。」
無理矢理キスするのもレイプらしいですが、それもダメですかと。
「それもダメだ。」
「ああ言えばこう言う」状態なのでやめておくけど、この議論の行き着く先、栄えある未来を想像して欲しい。
何度も書くけど、登場キャラクターが、アンジ（略）みたいな姿形だったら、恐らく何の問題もなかっただろう。
じゃあ、童顔の（子供っぽく見える）キャラを、本当に法規制できるのかというと、現実問題としてちょっと難しいんじゃないかな。
基準の不明確性は、憲法21条（表現の自由）、13条（適正手続き）に反するだろうし、14条（法のもとの平等）に抵触する可能性もありえる。
これは、法改正の審議会で、幾度となく疑問の声があがったところだ。
だいたい国策として、アニメやゲームを、日本の文化として普及させようとか言っているのにさ、アニメキャラを規制しようって、それはないよね(笑)
それとも、みんなさいとうたかおみたいな漫画家になれということだろうか。いや、さいとうたかお氏のマンガはとても面白いし、素晴らしい漫画家だと思っているけれど、あの絵柄で美少女ゲームはちょっと違うだろう。それじゃ美熟女ゲームだ。
要するに、童顔な美少女キャラに、子供にやらせたくないことをさせるな、という理屈は、あまりに現実と乖離していて、まっとうな議論ではないように思う。
日本政府が、圧力団体にどう対応するか、見物である。
４．手打ちはどのへんが妥当か
とは言っても、じゃあ表現の自由を標榜して対決するのかというと、そういうわけにもいかない。
当該ソフトがアマゾンだけでなく、一般の販売店からも姿を消したという情報が入ってきた。当該メーカーのサイトからも、プロダクト情報が姿を消したという。
誤解を恐れずに言えば、僕はこれでいいと思うんだ。
だいぶ昔の判例だけど、かのチャタレー裁判で、最高裁はワイセツ三要件を判示している。ぶっちゃけて言えば、裸とか性交渉っていうのは他人に率先して見せるものではなく、秘め事として扱うべきってことだよね。その原則は今もなお息づいているんだ。
セクシャル業界、とりわけ美少女ゲーム業界というのは、決してマジョリティではないだろうから、世間と折り合いを付けていくしかないと思うんだよ。
ソープランドだって言ってみれば公然売春だけど、特殊浴場で介添えしてくれる女性と恋愛が芽生えたっていいじゃないか、という建前のもとで、折り合いを付けて運営してるわけだ。
知り合いの弁護士さんに聞いたけど、検察官だってソープ大好き人間は結構いるらしい(笑)。折り合いつけてる限りは、検察官も風俗業界を逮捕・起訴しようなんて考えず、ニコニコ遊びに行くわけだ。
『ロンドンハーツ』が、08年子供に見せたくないワースト番組として不評をかっているように、世論というのは、品性を欠く物事に対して拒否反応を示すものだから、世論とうまく折り合いをつけて、ある程度は顔色をうかがいつつ、ときには迂回することも必要だろう。
とはいうものの、この番組、視聴率は決して低くなく、人気番組として継続してきた経緯がある。要するに低俗な番組が好きな人が少なくないということだよね(笑)
でも低俗は低俗なのだから、横断幕をかかげて、
低俗に市民権を！
などとぶち上げてはイケナイ。
世間の顔色を伺いながら、折り合いが必要だ。
そういう意味で、今回の騒動の手打ちとして、販売中止というのは妥当なところと僕は思っている。
ただ、なんで当該メーカーだけご愁傷様なんだ、という問題はある。
運が悪かったではあまりにご無体な結果だよね。
言ってみれば、当該メーカーが、外国の国会議員の気まぐれで、ソフ倫加盟してる他者の分もひっかぶって、プロダクトの一つを抹消したわけだから。
ソフ倫が何かフォローしてあげてもいいんじゃないかなという気が、しないでもないけど、これは僕の個人的な意見だ。
もっとも、これで終わらない可能性もあるから、予断は許さない。
当局や行政の動向に注目していかなくちゃね。
５．今後の予測・展望
恐らく、販売中止という結果を受けて、事態は一定の収束をみるだろう。
良く分からない人権団体が、日本国政府に圧力をかけている最中だと聞くけどね。「女性や少女への暴力をテーマにした産業が日本で高収益を上げ、『ロリコン』と呼ばれる少女の児童ポルノ市場も巨大化している」との声明を発表したそうだ。
これを読んだときため息が出た。
言っちゃなんだけど、アニメ業界、マンガ業界ともに売上が年々減少してるのは、昨今のニュースで報じられてる通りだ。色々な理由はあるんだろうけど、とにかく購入者は確実に減っている。
ソフ倫シールの出荷枚数だって右肩下がりだよ。
高収益で巨大化してるマーケットって、どこの国の話ですかと(笑)
総括に入ろうか。
児童ポルノに関しては、日本の法規制は、かなり厳しい。
欧米の目に、規制が緩く映るとしたら、それがなぜかを考える必要はある。
その答えの一つが、今回の騒動だったように思うんだよね。
確かに、主要8カ国(G8)のうち、児童ポルノの「単純所持」を禁じていない国は、日本とロシアだけだ。そういう意味で、なんて緩い国だ、と言われてはいる。
だけど、今回のケースは単純所持の是非ではなくて、18歳未満っぽく見える女性キャラが問題視されただけである。問題の本質がまるで違うので、混同しないようにね。
だいたい、猥褻物に関して言えば、諸外国の比じゃないくらい日本は厳しいんだ。局部を見せただけでご用である。先進国と言われてる国で、こんな厳しい法規制を敷いているのは日本だけだよ。
ソフ倫の規定は、その厳しい警察庁のお墨付きだから、まあ厳しいこと。
モザイクのでかいこと(笑)
以前、何度かソフ倫の会合に出席したことがあるけど、皆さん凄く保守的だ。
厳しいのはやむを得ずと考えている。
僕が出た某審議会では、隣に某クリエーターさんが座っていて、少しだけ話したんだけど、彼もとにかく保守的だった。
クリエーターが保守的じゃダメでしょっと思うんだけど、ゲームというメディアは、世間のスケープゴートにされることがよくあるからね。皆さんの気持ちもよく分かるというか。
なぜゲームがスケープゴートにされるかというと、理由がある。
テレビで青少年に有害とされるのは、大抵マンガかゲームだ。
ドラマやアニメは挙げられないよね。
同様に週刊誌でバッシングの対象になるのは、映像かゲーム。
マンガや劣悪な週刊誌は、決して挙げられない
みんな自分の業界は悪く言いたくないよね。
そういうわけで、公約数ともいうべきゲームが、よく取り上げられるわけだ。
あとは、ゲームは子供の物という偏見が根強いこと。
さすがにコミックの『ゴルゴ１３』を読んで、子供が読むものと考える人は少ないだろうけど、ゲームはまだまだ子供の物なんだよね。
18歳以上の大人でも楽しめるような、何か面白いゲームを作っていきたいよね。
セクシャルなゲームに限らず。
妃路雪≠卿
形式論的な話をすれば、ソフ倫の規定に沿ったものである限りは、児童ポルノではない。当該規定は児童ポルノを否定している。審査の通った作品には、18歳未満は登場しない。
だから読売さんの記事「未成年と見られる女子２人とその母親を」という部分は、ちょっと言い方を改めて欲しいと思うけどね。
というか、そんなものを肯定するソフ倫規定を警察庁に持っていっても、OKが出るはずないです(笑)
では、レイプを繰り返すという作品内容が問題なのだろうか。もちろん設定的に眉をひそめる人もいるだろうが、18禁のレーティングが設定され、売り場も区分けされ、18歳未満に販売していない以上は、コンプライアンスに沿ったものと言える。
これと同等類似の他作品が、世間に多数存在している以上は、公序良俗に著しく反するものでもなく、表現の自由が優先されるべきだろうと思うんだ。
では局部がモロ出しだったのかというと、そうではない。適当な処理が施されているので、わいせつ物として問題になったわけでもない。
当該ソフトが問題として取り上げられたのは、レイプを繰り返すという作品内容ではなく、登場するキャラクターが18歳未満っぽく見えることが問題になっている。
容姿が、こんな感じにアンジョリーナ・ジョリー（何度も枚挙してファンの人すみません）に似ていれば、何の問題も無かっただろうね。
もしそうだったら、恐らく英国の国会議員は、別の（もっと子供っぽく見える）ソフトを探してきて、イギリスの国会へ提出しただろう。
それゆえ、事態は深刻だとも思う。
２．レイプ作品は否定されるべきか
今回の問題が、ごちゃまぜに論じられているものの一つに、レイプを繰り返すという作品設定にある。これが事態をフクザツにしている。
１でも述べたが、今回問題になっているのは、18歳未満っぽく見えるキャラクターが性行為を強要されることであって、レイプそれ自体が問題視されているのではない。
そうは言っても、これだけ取りざたされているわけだから、レイプ作品は是か非かも言及しておく必要はあるだろう。
もちろん、道徳的・倫理的な観点から言えば、レイプは否定されてしかるべきだよ。こういう作品をプレイしたいか？と訊かれれば、興味ないと僕は答えると思う（ゲームシステムの研究とかで、プレイするかもしれないけど）。
だけどその作品の存在は否定しない。そういう作品が、子供の手の届かないところにあっても良いと思うんだ。
そりゃあね、レイプゲームがこの世から無くなったとしても、大半の人は何の支障もないだろうと思うよ。だけど、いったん感情論や嫌悪感から何事かの表現を規制してしまうと、ドミノ倒し的に規制が進む可能性が高い。
表現行為それ自体を規制によって封じ込めるのは、ある一定の価値基準にもとづく事前抑制にほかならないわけで、僕はクリエーターの末席に身を置く人間だから、表現の自由は、何よりも高い保護法益でなきゃならないと思っている。
それが例え、一般人が眉をひそめるような表現だったとしてもね。
３．童顔キャラクターの否定は、日本のアニメ文化の否定
話を戻そう。
例えば、当該ソフトのキャラクターに似ているキャラは、性行為をしてはならない、と規制したらどうなるか想像してみて欲しい。
童顔キャラクターが子供に見える、という理由で、子供にやらせたくないことを作中でやらせるな、ということになったら大変だよ。
日本のアニメやマンガの大半が全滅だ。
もっとも、禁止するのはレイプだけでいい、と言う人がいるかもしれない。
じゃあ女の子が喜ぶ顔をしていたらOKですかと。
「喜ぶ顔をしていてもムリヤリだからダメだ。」
じゃあ、気持ちイイ、と一言いわせればいいのですかと。
「やっぱりそれもダメだ。」
無理矢理キスするのもレイプらしいですが、それもダメですかと。
「それもダメだ。」
「ああ言えばこう言う」状態なのでやめておくけど、この議論の行き着く先、栄えある未来を想像して欲しい。
何度も書くけど、登場キャラクターが、アンジ（略）みたいな姿形だったら、恐らく何の問題もなかっただろう。
じゃあ、童顔の（子供っぽく見える）キャラを、本当に法規制できるのかというと、現実問題としてちょっと難しいんじゃないかな。
基準の不明確性は、憲法21条（表現の自由）、13条（適正手続き）に反するだろうし、14条（法のもとの平等）に抵触する可能性もありえる。
これは、法改正の審議会で、幾度となく疑問の声があがったところだ。
だいたい国策として、アニメやゲームを、日本の文化として普及させようとか言っているのにさ、アニメキャラを規制しようって、それはないよね(笑)
それとも、みんなさいとうたかおみたいな漫画家になれということだろうか。いや、さいとうたかお氏のマンガはとても面白いし、素晴らしい漫画家だと思っているけれど、あの絵柄で美少女ゲームはちょっと違うだろう。それじゃ美熟女ゲームだ。
要するに、童顔な美少女キャラに、子供にやらせたくないことをさせるな、という理屈は、あまりに現実と乖離していて、まっとうな議論ではないように思う。
日本政府が、圧力団体にどう対応するか、見物である。
４．手打ちはどのへんが妥当か
とは言っても、じゃあ表現の自由を標榜して対決するのかというと、そういうわけにもいかない。
当該ソフトがアマゾンだけでなく、一般の販売店からも姿を消したという情報が入ってきた。当該メーカーのサイトからも、プロダクト情報が姿を消したという。
誤解を恐れずに言えば、僕はこれでいいと思うんだ。
だいぶ昔の判例だけど、かのチャタレー裁判で、最高裁はワイセツ三要件を判示している。ぶっちゃけて言えば、裸とか性交渉っていうのは他人に率先して見せるものではなく、秘め事として扱うべきってことだよね。その原則は今もなお息づいているんだ。
セクシャル業界、とりわけ美少女ゲーム業界というのは、決してマジョリティではないだろうから、世間と折り合いを付けていくしかないと思うんだよ。
ソープランドだって言ってみれば公然売春だけど、特殊浴場で介添えしてくれる女性と恋愛が芽生えたっていいじゃないか、という建前のもとで、折り合いを付けて運営してるわけだ。
知り合いの弁護士さんに聞いたけど、検察官だってソープ大好き人間は結構いるらしい(笑)。折り合いつけてる限りは、検察官も風俗業界を逮捕・起訴しようなんて考えず、ニコニコ遊びに行くわけだ。
『ロンドンハーツ』が、08年子供に見せたくないワースト番組として不評をかっているように、世論というのは、品性を欠く物事に対して拒否反応を示すものだから、世論とうまく折り合いをつけて、ある程度は顔色をうかがいつつ、ときには迂回することも必要だろう。
とはいうものの、この番組、視聴率は決して低くなく、人気番組として継続してきた経緯がある。要するに低俗な番組が好きな人が少なくないということだよね(笑)
でも低俗は低俗なのだから、横断幕をかかげて、
低俗に市民権を！
などとぶち上げてはイケナイ。
世間の顔色を伺いながら、折り合いが必要だ。
そういう意味で、今回の騒動の手打ちとして、販売中止というのは妥当なところと僕は思っている。
ただ、なんで当該メーカーだけご愁傷様なんだ、という問題はある。
運が悪かったではあまりにご無体な結果だよね。
言ってみれば、当該メーカーが、外国の国会議員の気まぐれで、ソフ倫加盟してる他者の分もひっかぶって、プロダクトの一つを抹消したわけだから。
ソフ倫が何かフォローしてあげてもいいんじゃないかなという気が、しないでもないけど、これは僕の個人的な意見だ。
もっとも、これで終わらない可能性もあるから、予断は許さない。
当局や行政の動向に注目していかなくちゃね。
５．今後の予測・展望
恐らく、販売中止という結果を受けて、事態は一定の収束をみるだろう。
良く分からない人権団体が、日本国政府に圧力をかけている最中だと聞くけどね。「女性や少女への暴力をテーマにした産業が日本で高収益を上げ、『ロリコン』と呼ばれる少女の児童ポルノ市場も巨大化している」との声明を発表したそうだ。
これを読んだときため息が出た。
言っちゃなんだけど、アニメ業界、マンガ業界ともに売上が年々減少してるのは、昨今のニュースで報じられてる通りだ。色々な理由はあるんだろうけど、とにかく購入者は確実に減っている。
ソフ倫シールの出荷枚数だって右肩下がりだよ。
高収益で巨大化してるマーケットって、どこの国の話ですかと(笑)
総括に入ろうか。
児童ポルノに関しては、日本の法規制は、かなり厳しい。
欧米の目に、規制が緩く映るとしたら、それがなぜかを考える必要はある。
その答えの一つが、今回の騒動だったように思うんだよね。
確かに、主要8カ国(G8)のうち、児童ポルノの「単純所持」を禁じていない国は、日本とロシアだけだ。そういう意味で、なんて緩い国だ、と言われてはいる。
だけど、今回のケースは単純所持の是非ではなくて、18歳未満っぽく見える女性キャラが問題視されただけである。問題の本質がまるで違うので、混同しないようにね。
だいたい、猥褻物に関して言えば、諸外国の比じゃないくらい日本は厳しいんだ。局部を見せただけでご用である。先進国と言われてる国で、こんな厳しい法規制を敷いているのは日本だけだよ。
ソフ倫の規定は、その厳しい警察庁のお墨付きだから、まあ厳しいこと。
モザイクのでかいこと(笑)
以前、何度かソフ倫の会合に出席したことがあるけど、皆さん凄く保守的だ。
厳しいのはやむを得ずと考えている。
僕が出た某審議会では、隣に某クリエーターさんが座っていて、少しだけ話したんだけど、彼もとにかく保守的だった。
クリエーターが保守的じゃダメでしょっと思うんだけど、ゲームというメディアは、世間のスケープゴートにされることがよくあるからね。皆さんの気持ちもよく分かるというか。
なぜゲームがスケープゴートにされるかというと、理由がある。
テレビで青少年に有害とされるのは、大抵マンガかゲームだ。
ドラマやアニメは挙げられないよね。
同様に週刊誌でバッシングの対象になるのは、映像かゲーム。
マンガや劣悪な週刊誌は、決して挙げられない
みんな自分の業界は悪く言いたくないよね。
そういうわけで、公約数ともいうべきゲームが、よく取り上げられるわけだ。
あとは、ゲームは子供の物という偏見が根強いこと。
さすがにコミックの『ゴルゴ１３』を読んで、子供が読むものと考える人は少ないだろうけど、ゲームはまだまだ子供の物なんだよね。
18歳以上の大人でも楽しめるような、何か面白いゲームを作っていきたいよね。
セクシャルなゲームに限らず。
妃路雪≠卿