2005年12月02日
�螢▲�トリー（石川県）の栃木事業所の“怪”営業 その��
こんな理屈で社会の理解が得られるのか？
ダイレックスという前の会社は、火災事故を起して産業廃棄物の中間処理業と産業廃棄物収集運搬業の二つの許可が取り消された。（栃木県環境整備課）
ということは、同じような処理をしていると、これは無許可で産廃事業を行なっている違法行為ということになる。ところが、新しく進出してきた�螢▲�トリーは無許可ながら法律には違反しないという、独自の論法を引っさげて営業している。
彼らはいたって巧妙なる方法によって、即ち法の網をすり抜けるような方法によって操業を再開させていたのである。実態については１００％アクトリーなのか、それともダイレックスが絡んでいるのか判然としない。しかし、そのようにどちらとも受け止められるような状況下で確かに操業は行なわれていたのである。
産業廃棄物の不法投棄が続くなどして、法律はかなり厳しく運用されている。例えば産業廃棄物を業者に出す場合、マニフェスト制度があって、どこの中間処理施設や最終処分場に捨てたかを排出者も確認して、もし違法な行為があった場合は共同して責任を負わせられるシステムとなっている。
これまで全国で車輌の整備を請け負ってきたフランチャイズの会社がある。この会社では全国的にこのような制度を厳しく守り法律に触れないようにしてきた。車輌を整備する時に出る廃油は、どこに捨てるか、その場所を明示した書類に担当者が印鑑をついて、それから業者に出していた。これまでこの廃油の場合はただ捨てるのではなく、許可のある中間処理施設において、再生されるリサイクル方式が一般的である。
ところが、最近この栃木県に進出したアクトリーという会社は「マニフェストのような面倒な手続きは一切必要ありませんから」と言って、この廃油を集めはじめた。�螢▲�トリーは産業廃棄物ではなく、自分達が集めて運んでいるのは有価物だというのである。この場合、この点は非常に曖昧で分かりにくい。例えば廃油を出す方が、例えアクトリーからおカネを貰って売った場合でも、産廃物として処理して貰っているという認識があれば、これは産業廃棄物扱いとなる。産業廃棄物か、そうでないかは、金銭の問題ではなく、排出する側の「それが産廃物かどうかの認識に関わる」ということになる。
つまり、何らかの問題が起きた場合、産廃物として処理を頼んだ覚えはないと、はっきり証明が出来ない場合は、共同責任は免れないということなのである。
廃油を排出している会社の多くは、これまで産業廃棄物として、この処理を正式な許可証を持つ産業廃棄物業者に出してきた。もし、今後このような有価物扱いとして、この廃油の処理を行なうとすれば、これまでのマニフェストを作成してきた企業としての認識は変わってしまうものなのか。
社会はこの問題に関しては益々厳しいものとなっている。これまで産業廃棄物としてきたものを、そうでない（廃棄物）と言い切るには、それを社会に認識させるだけの努力が必要であろう。
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