2005年08月06日
福島県田村廃棄物処分場建設で鹿島東北支店が暗躍
速報！福島県田村地方の一般廃棄物最終処分場で鹿島が暗躍。
大手ゼネコンだけの発注工作は失敗
福島県田村広域行政組合（代表理事・富塚田村市長）は、田村市常葉町西向地内に一般廃棄物最終処分場整備を計画しており、８月中旬にも敷地造成と搬入道路の発注を予定している。
施設の基本計画は総合エンジニアリングが担当、近く実施設計を委託する。
廃棄物処理施設整備補助金が交付金化されたことに伴う「循環型社会形成推進計画」の策定作業もほぼ終了し、計画に処分場整備を位置付けた。
今年度当初予算では工事費に５億４９２４万円を計上している。
（以上、福島建設新聞より）
この入札は指名で行われる。まだ組合は公表していないが、指名をうけた大手ゼネコンと地元建設業者には通知が届いた。
この仕事は鹿島東北支店が早くから暗躍、大手ゼネコンだけで入札、鹿島が落札受注という図式が出来上がっていた。
ところが、会津地方の河東町における、大手ゼネコンだけによる発注が地元住民の批判を招き、落札したものの議会において否決されるという前代未聞の事件となった。
これを見た田村広域組合はどうような批判が起きることを恐れ、今回の入札では大手ゼネコンだけでなく地元建設会社も指名した。
大手ゼネコン、県内大手建設会社、地元建設会社の３社ＪＶとなるようだ。
この指名通知を見た建設会社は「果たして話はつくのか」と今から不安そうだ。
鹿島に対する福島県民の不信感は福島、会津だけでなく県内全域にまで広まっており、相当なゴタゴタが予想される。
いわき市においてはついこの間、鹿島の工事現場で死亡事件も起きたばかりであり、「鹿島はなぜ辞退しないのか？」という疑問の声も上がった。
予定されている常葉町ではかって鹿島がある物件を狙っていたが、青森の不祥事で入札辞退に追い込まれ、奥村組に譲ったという経緯もあるようだ。
この田村広域組合と環境コンサルの総合エンジニアリングの間にもきな臭い動きがあったし、ここに鹿島東北支店が絡んでいる可能性もある。
今後も目が話せない。