「答えられない」繰り返す 郵便悪用で部下逮捕の厚労省局長

参院厚労委で答弁する厚労省雇用均等・児童家庭局の村木厚子局長=2日午後

 障害者団体向け郵便制度悪用事件に絡み、逮捕された厚生労働省係長の上司だった村木厚子雇用均等・児童家庭局長が2日、参院厚労委に政府参考人として出席し、障害者団体の偽の証明書発行に関与したとの疑惑について「(現職の)局長として呼ばれており、所管外の問題について答えられない」と繰り返した。
 民主党や共産党の議員の質問に答えた。
 係長の上村勉容疑者(39)は2004年4月下旬に「凜の会」(現・白山会)の証明書発行に向けた決裁手続きが進んでいるように装った稟議書を偽造した疑いで逮捕された。村木局長は03年8月から05年9月まで障害保健福祉部企画課長で、当時、上村容疑者の上司だった。
 凜の会を設立した倉沢邦夫容疑者(73)=郵便法違反容疑で逮捕=は、村木局長の関与について「偽の証明書を直接受け取った」「面会した際に、目の前で当時の日本郵政公社幹部に電話をした」と大阪地検特捜部の調べに供述していることが、捜査関係者への取材で既に判明している。
 厚労委では、証明書に企画課長の公印が押されていたことなども問われたが、村木局長は「所管外の問題で答える立場にない」と述べた。


2009年06月02日火曜日

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