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飲酒で攻撃的は「低グリコーゲンレベル」も要因、研究報告

  • 2009年06月02日 09:28 発信地:ヘルシンキ/フィンランド
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ロンドンのパブでビールを飲む客(2003年10月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/NICOLAS ASFOURI

【6月2日 AFP】お酒を飲むと決まって攻撃的・暴力的になる人は、グリコーゲンレベルが低い可能性がある。フィンランドのヘルシンキ大学(University of Helsinki)が1日、このような研究結果を発表した。

 同大と同大附属病院は、お酒に酔うと衝動的、暴力的、反社会的な行動をとる、つまりアルコール問題を抱えている男性49人と、アルコール問題のない男性40人で、インスリンとグリコーゲンのレベルを測定した。

 前者49人のうち、その後8年間で飲酒後に新たな暴力ざたを起こしたのは17人だったが、この17人は、後者のグループや、前者の残りのグループと比較して、インスリンレベルは高く、グリコーゲンレベルは低いことが明らかになった。

 人体は、炭水化物をブドウ糖に変換し、その一部は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵される。たとえば絶食をして血液のインスリンレベルが低下すると、肝臓はグリコーゲンをブドウ糖に戻し、これを血液中に放出する。 

 研究チームは、以上から、グリコーゲンの生成を促すと同時に低血糖リスクを抑える物質を摂取することが、こうした衝動的な暴力行為に対する有効な治療法であると考えられるとしている。さらに、お酒を飲むときは食べ物も並行して摂取するという習慣も重要だと指摘している。(c)AFP

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