MenchovがVuelta a Espanaに続いてグランツール2冠達成
Giro d'Italia 2009はRabobankのDennis Menchovの初優勝で終えた。
最後のTT、ゴールまであと僅かでMenchovが本当に落車するとは思わなかった。
絶妙なタイミングで降った雨といい、イタリア人の祈り(呪い)が通じたのか(苦笑)
だが、残念な事に肝心のDi Lucaの独走力が足りなかった。天は味方したが、自力が不足していた。そして、さすが歴史も実績もある歴戦チームのメカなのかRabobankのメカニック(諸事情で両チームは同じTT自転車だったのでウッカリ「HighRoad」と書いてしまっていたが、文頭の通りRabobankが正解。ご指摘に感謝し訂正させて頂く)も凄いと思った。Menchovの再スタートはもはや異常なまでに速かったが、目の前で自チームのエースが「ジロ」総合優勝目前のTT、その大詰めも大詰めで転倒する緊急事態のなか冷静且つ迅速に動くのは、やったことがない人(ワタシも当然その一人だ)が思っているよりずっと難しかろう。普通のステージで落車したのとは緊迫度の桁が違うからだ。
落車したMenchovと、走りきったDi Lucaの最終差は24秒。
つまりステージが始まる前の総合タイム差は20秒より「増えた」わけで、キツい評価をすればDi Lucaは「全力で走りきったのに、落車したヤツより遅かった」となる。もちろん、Menchovより遅かった選手などDi Lucaに限らず山盛りいるのだけど。昨日あたりからもう完全に敗北を認めたやる気ナシ状態でピザ喰ってたLeipheimer(笑)とか、コーナーを読み違えて突っ込みそうになる、以前では考えられないミスをやらかしていたArmstrongとか、2006年にTTでも山でも圧倒的な力を見せつけてダントツのタイム差で爆勝した力は戻っていない事を結果で証明してしまったBassoとか。
Di Lucaが少しでもリードしてこのステージに挑めていたら…。
まさに「勝負事にifはない」ことをまた目の前で見せつけられたレースとなった。
いつも寡黙で感情をあらわにしないMenchovがゴール後まさに「吠えて」いたのが印象的。
ゴール直前で落車しても僅差で勝ったなんて、そりゃもう普通に勝つよりも何倍か嬉しかっただろう。そうでなくても「ジロの総合優勝」なんだから、嬉しすぎて死ぬかもってくらい嬉しいんじゃないか。
負けていたとしても悔しすぎて吠えてた?いや、これも勝負事のifだな。
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コメント
>HighRoadのメカニックも凄いと思う。
Menchovの所属チームってHighRoadじゃなくてRabobankじゃないですか?
投稿: hiro | 2009年6月 1日 (月) 12:12
優勝チームが違いませんか?
投稿: zeek | 2009年6月 1日 (月) 15:38
メンショフはトップから24秒遅れの10位, ディルーカは45秒遅れの17位なんで,
ステージ21だけで21秒メンショフが速いですね.
というわけで, メンショフとディルーカの総合の最終タイム差は41秒です.
落車しても10位に入るメンショフもすごければ, プレッシャーをかけようと
序盤にかっ飛ばして第一チェックポイントをトップで通過したディルーカも
攻めてましたね.
投稿: | 2009年6月 1日 (月) 17:35
ところであのTTバイク, たしかhighroadがどこかの工房に作らせて
giantのロゴ貼っつけただけとどこかで見ましたが, rabobankも使ってますね.
rabobankもGiant製のTTは気に入らなくて同じ工房に発注したんでしょうかね.
そういやGiantと契約してるトライアスロン選手も同じバイク使ってるようですが,
彼も同じ工房に発注したんでしょうね.
投稿: | 2009年6月 1日 (月) 19:20
こんにちは。
Lance Armstrongはチームのその後が気になって、レースに集中出来なかったんでしょうか?
ASTANAはどうなったんでしょう?
投稿: Lightweighter | 2009年6月 2日 (火) 07:26