生駒市は1日、設置を巡って論議を呼んでいる新市立病院のイメージ図を発表した。新病院は、同市東生駒1に建設予定で、敷地面積は5500平方メートル、鉄筋コンクリート地上8階、地下1階建て。内科、外科、小児科、産婦人科など10の診療科を設置し、210の病床を予定している。
同市は、12年の新病院開設を目指し、今年の3月定例市議会に「新病院設置に関する条例案」を提案した。しかし、市議会では反対意見が根強く、議論を深める必要があるとして継続審議となっている。
山下真市長は「市のぜい弱な救急搬送を改善するためにも、6月議会で可決してほしい」と話している。市は条例案が可決されれば、早い時期に着工する方針だが、6月定例市議会での成立は不透明な情勢だ。【石田奈津子】
毎日新聞 2009年6月2日 地方版