北朝鮮の核実験から1日で丸1週間。制裁をめぐる議論が続くなか、北朝鮮の深刻な経済事情は国境貿易が盛んな中国の街にも暗い影を落としています。
北朝鮮との国境に面した中国・丹東。国境貿易全体の7割がここで行われています。
丹東にある商店街には北朝鮮からも多くの人が買い付けにやって来ます。しかし最近、北朝鮮との取引が減り始めたと感じる人は少なくありません。
「北朝鮮の業者は全然来ません。以前はよく来ていました」(中国人の商店店員)
「取引が以前と比べ3割減りました。北朝鮮の資源がとても少ないのです」(北朝鮮の貿易関係者)
別の貿易関係者は『金融危機の影響で取引先の北朝鮮の業者が資金難になった』と話していて、経済の状況が悪化するなかで北朝鮮が核実験に踏み切ったことが伺えます。
丹東の地元政府は先週、貿易業者に対し、日本やアメリカのメディアの取材を受けないように伝えていて、国境の街からは緊張感が伝わってきます。(01日09:13)