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天安門事件、米政府は当初から全容把握 秘密文書で判明 (2/2ページ)

2009.6.1 17:49
1989年6月、北京・天安門広場に向かう人民解放軍の戦車の前に立ちふさがる市民(AP)1989年6月、北京・天安門広場に向かう人民解放軍の戦車の前に立ちふさがる市民(AP)

 目撃した報告者はとくに長安街での2度にわたる軍による銃撃を「大虐殺」あるいは「2回の虐殺」と特徴づけ、流血の惨事はすべて人民解放軍による非武装の学生や一般民衆、民主主義活動家の一方的な殺害行為だと総括している。目撃証言は同じ6月4日に公電としてまとめられ、リリー大使の名により秘密扱いで本国に送られた。

 文書は人民解放軍の将兵が腹ばいでライフル銃の狙いを定めて民主活動家たちを狙撃したことや、機関銃を乱射して抗議デモへの一般参加者までを撃ったことを具体的に伝え、しかもその銃撃で抗議デモ側に次々に死傷者が出た状況を生々しく報告していた。

 米国政府がこの公電を長年、秘密扱いにしてきたのは、事件の解釈をめぐって主張の対立する中国政府に実情把握の程度や目撃証言による情報収集の方法を知らせないための配慮からだったとみられる。

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1989年6月、北京・天安門広場に向かう人民解放軍の戦車の前に立ちふさがる市民(AP)
天安門広場で行われたハンガーストライキの模様【撮影日:1989年05月14日】
天安門事件から17年を迎えた北京の天安門広場で行われた毎朝恒例の国旗掲揚式=2006年6月4日(共同)
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