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2009年6月 1日 (月)

MenchovがVuelta a Espanaに続いてグランツール2冠達成

Giro d'Italia 2009はRabobankのDennis Menchovの初優勝で終えた。

最後のTT、ゴールまであと僅かでMenchovが本当に落車するとは思わなかった。
絶妙なタイミングで降った雨といい、イタリア人の祈り(呪い)が通じたのか(苦笑)
だが、残念な事に肝心のDi Lucaの独走力が足りなかった。天は味方したが、自力が不足していた。そして、さすが歴史も実績もある歴戦チームのメカなのかHighRoadのメカニックも凄いと思う。Menchovの再スタートはもはや異常なまでに速かった。

落車したMenchovと、走りきったDi Lucaの最終差は24秒。

つまりステージが始まる前の20秒より「4秒増えた」わけで、キツい評価をすればDi Lucaは「全力で走りきったのに、落車したヤツより遅かった」となる。もちろん、Menchovより遅かった選手などDi Lucaに限らず山盛りいるのだけど。昨日あたりからもう完全に敗北を認めたやる気ナシ状態でピザ喰ってたLeipheimer(笑)とか、コーナーを読み違えて突っ込みそうになる、以前では考えられないミスをやらかしていたArmstrongとか、2006年にTTでも山でも圧倒的な力を見せつけてダントツのタイム差で爆勝した力は戻っていない事を結果で証明してしまったBassoとか。

Di Lucaが少しでもリードしてこのステージに挑めていたら…。

まさに「勝負事にifはない」ことをまた目の前で見せつけられたレースとなった。

いつも寡黙で感情をあらわにしないMenchovがゴール後まさに「吠えて」いたのが印象的。
ゴール直前で落車しても僅差で勝ったなんて、そりゃもう普通に勝つよりも何倍か嬉しかっただろう。そうでなくても「ジロの総合優勝」なんだから、もう嬉しすぎて死ぬかもってくらい嬉しいんじゃないか。

負けていたとしても悔しすぎて吠えてた?いや、これも勝負事のifだな。

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