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中国の強制労働問題、ワシントンで博物館に 人権活動家が開設

2008.11.14 09:49
このニュースのトピックスヤフー
労働改造キャンプの収容者がかつて着た衣服労働改造キャンプの収容者がかつて着た衣服

 【ワシントン=山本秀也】中国の政治犯らに対する強制労働問題をテーマにした初の展示施設「労働改造博物館」がこのほど、ワシントンにオープンした。「労改(ラオガイ)」の名で時事英語ともなった強制労働キャンプは、中国当局による人権侵害として米議会でも非難が高まっており、館長を務める中国系人権活動家ハリー・ウー(呉弘達)氏(71)は、「米国内や世界各地への巡回展示にも取り組み、この問題への理解を促したい」と語っている。

 中国の強制労働キャンプは、不穏分子とみなされた人々を裁判ぬきで長期収容できるなど、政権を支える上で重要な役割を果たしている。ウー氏の推計によれば、現在の収容者数は「300万人以上」。強制労働による生産物は、日本を含む海外市場にも輸出されている。

 博物館には、強制労働の概況に関する説明資料のほか、ワインや茶葉、工具類などの生産物や、収容者の被服といった実物が展示されている。

 外国の特定問題をテーマにしたワシントンの常設施設としては、ユダヤ人虐殺を扱った「ホロコースト博物館」に続くものだ。米インターネット大手ヤフーによると、同社で作る人権基金が、博物館の立ち上げを支援。同社は、中国当局のネット検閲に協力したとして、過去に米議会や人権団体の批判を受けていた。

このニュースの写真

労働改造キャンプの収容者がかつて着た衣服
ワシントンに開館した中国労働改造博物館の外観
展示物を説明する館長の人権活動家ハリー・ウー氏
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