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“和製メッシ”が挑む得点王3冠の偉業

得点王三冠に挑む大前

 流通経大柏FW大前元紀(3年)が、全国大会得点王3冠の偉業に挑戦する。4強入りした夏の全国高校総体で5試合6得点、優勝した秋の全日本ユース選手権は7試合8得点で、いずれも得点王。冬の全国高校選手権は1月2日、千葉・柏の葉公園総合競技場で迎える久御山(京都)との初戦から、抜群の決定力を全国にアピールする。「3大会得点王?うーん、狙うということにしておきましょう」。少しはにかみながらも、しっかりと目標を定めた。

 すでにJ1清水入りが内定している。高校最後の大会は、プロ入りに向けたステップアップの場でもある。「活躍できれば、いいアピールになる。頑張って優勝したい。(選手権は)まだ1勝もしていないので、挑戦者の気持ちで闘いたい」と意気込んだ。

  9日の千葉県大会決勝でも、随所に片りんを見せた。相手は全国高校総体王者の市船橋。ACL王者のJ1浦和行きが内定している相手DF橋本とは、激しいバトルを展開した。高さでは橋本に分があったが、鋭いドリブル突破で何度も苦しめた。今年度、ここまで市船橋とは2勝1敗。負け越している相手も闘志を燃やして挑んできたが、大前の強気の姿勢は揺るがなかった。「何度か対戦しているが、同じプロの世界にいく仲間として、負けたくない気持ちはあった」。試合後「優勝してくれ」とエールを送った橋本に、「任せろ」と自信を持って返答した。

小柄な体格も、高い技術と大きな決定力が高評価

 166 センチ 、64 キロ と体格は決して恵まれていない。だが、高い技術に裏打ちされたスピードあるドリブル、何より決定力は大きな魅力だ。あこがれはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(20=バルセロナ)だ。「小さくてもできることを証明している。ドリブルもうまい」。169 センチ 、66 キロ と小柄ながら、世界のスタープレーヤーとして活躍する姿を、自分のプレーにダブらせる。県大会ではスタンドに「リオネル・元紀」と書かれた横断幕も張られた。清水関係者も「一般的に小さくてスピードある選手は雑というか、焦ることが多いけれど、彼はテクニックがあってミスの少ない選手」と高く評価している。

 向上心もある。「点を取ることがチームへの貢献。パスを受ける動きと、受けてからシュートへの動きを磨きたい」と課題も忘れない。高校生活で最も注目を集める大会で、大前が「和製メッシ」となって全国にその名をとどろかせる。

◆大前元紀(おおまえ・げんき)1989年(平元)12月10日、神奈川県横浜市生まれ。小1時、しらとり台FCでサッカーを始める。中学では町田JFCに所属。DF、GK以外のポジションはすべて経験。流通経大柏では2年からレギュラー。血液型はO。家族は両親と兄。




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