2009.05.28 Web posted at:  21:03  JST Updated - CNN
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米陸軍基地で自殺者続出、司令官が「自殺禁止令」

ケンタッキー州フォートキャンベル(CNN) 米ケンタッキー州にある米陸軍フォートキャンベル基地で自殺者が相次いだことを受け、第101空挺師団の司令官が27日、「自らの明日を絶たないでほしい」と訓示した。

フォートキャンベル基地では今年1月から3月にかけて週に1人の割合で自殺者が発生。これを受けて導入された自殺防止プログラムが功を奏したかに見えたが、この1週間でさらに2人が相次いで命を絶ち、1月以来の自殺者は11人に上った。

これを受けて第101空挺師団のスティーブン・タウンゼンド准将は27日、「これから言うほかのことは忘れても、これだけは覚えておいてほしい。フォートキャンベルでの自殺は悪いことだ。兵士にとっても、家族にとっても、所属部隊にとっても悪いことであり、わが軍とわが国にとっても悪いことだ。フォートキャンベルでの自殺はこれで終わりにしなければならない」と訓示した。

「自殺すればそれで終わりだが、問題は一時的でしかない。今日はどれほどひどい問題に思えても、世界が終わるわけではない。明日になればきっと良くなる」とタウンゼンド准将は強調。自殺したくなったら「誰かに話すことだ」と訴え、「身体のけがだったら躊躇なく医者にかかるだろう。心の傷の場合も医者にかかることをためらってはいけない」と呼びかけた。

フォートキャンベル基地の自殺率は陸軍の中で最悪だが、自殺は同基地に限った問題ではない。陸軍で今年に入って自殺した疑いがある現役兵は64人。うち35人は自殺と確認され、29人については調査中となっている。

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