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近江八幡市立総合医療センター:PFI問題 考える会「赤字は経営努力不足」 /滋賀

 ◇考える会が折り込み

 全国の公立病院で初めて本格的なPF1方式を導入した近江八幡市立総合医療センターが、開業後間もなく経営難に陥り、今春から市の直営方式に戻った問題で、その過程を検証する冊子を「近江八幡八幡市立総合医療センターを考える会」が発刊した。30日の新聞折り込みで、5万7700部が東近江の2市2町に配布される。市が3月に出した報告書に真っ向から反論する内容になっている。

 同会は、市のPF1方式解約の動きに合わせて昨年2月、同方式の良い点を伸ばそうとする医師や薬剤師、元市議、市民グループの代表者らで結成。これまで2回にわたって広報紙で反論を発表したり、集会を開いてきた。

 冊子はB3判16ページ。1ページ全面を使い、市と同会双方の主張を掲載したうえ、各論ごとに数字を挙げて反論。特に、市の「SPC(センターを運営する特別目的会社)に支払う運営費が固定化して高すぎる」「病院建築整備費の金利が高すぎる」などの主張に対し、「運営費は決して高くなく、赤字の原因は経営努力をしてこなかったから」としている。

 さらに、解約で市が支払った補償金20億円の根拠が不明▽市は「大規模修繕費は不要」と主張するが、きちんと修繕しなければ100年持つ建物も数十年でボロボロになってしまう▽「同方式解約ありき」で、市長の発言もコロコロ変わり、情報操作の疑いもある--といった疑問点を並べている。【斎藤和夫】

毎日新聞 2009年5月30日 地方版

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