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宇都宮市:輪番制病院を拡大 2次救急体制を稼働--来月から /栃木

 宇都宮市は6月から、夜間や休日の救急患者を当番で受け入れる輪番制病院の拡大を柱とする、新たな2次救急医療体制を稼働させる。比較的症状の軽い患者を輪番制病院以外の医療機関が受け入れる体制も整えており、市は救急患者の安定的な受け入れと搬送時間の短縮を見込んでいる。【山下俊輔】

 救急医療では病状やけがの程度に応じて、入院の必要がない軽症患者(1次救急)▽入院や治療が必要な重症患者(2次救急)▽さらに症状の重い重篤患者(3次救急)の3段階に分け、救急隊が搬送先を決定する。

 これまで市の2次救急は、国立病院機構(NHO)栃木病院▽済生会宇都宮病院▽宇都宮社会保険病院の3病院が輪番制で支えてきたが、6月1日からは宇都宮記念病院が、7月1日からはNHO宇都宮病院が加わり、5病院体制で救急患者に対応する。

 市は08年9月、市医師会や救急医療機関、消防、保健所などで作る「市救急医療対策連絡協議会」を設置し、2次救急医療体制の見直しを検討してきた。その結果、(1)輪番の病院に救急患者が集中する状況の緩和(2)搬送時間の短縮--が課題として浮かんだ。これを受け、市は宇都宮記念病院とNHO宇都宮病院に輪番制病院に加わるように要請し今回の体制が実現した。また、輪番制病院の負担を軽減するため、医師の常駐など救急体制があると認められた「救急告示医療機関」(8病院と3診療所)を協力病院などと位置付けた。比較的症状の軽い中等症~軽症の患者は、同機関の医療機関に搬送する体制を整え、輪番病院に患者が集中しないようにする。また、搬送先の選択肢が増えることなどで搬送時間を短縮できるという。

毎日新聞 2009年5月30日 地方版

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