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浪費が原因か 大阪のタクシー強殺未遂事件

5月23日23時20分配信 産経新聞

 大阪府松原市で今年1月、タクシー運転手の野澤俊樹さん(61)が重傷を負った強盗殺人未遂事件で、元警備員の安承哲容疑者(37)が、生活保護費約12万円全額を毎月の支給当日に引き出し、パチンコなどの遊興費に充てていたことが23日、府警捜査1課への取材でわかった。別のコンビニ強盗で奪った金もパチンコやバイク購入ですぐに使い果たしており、3月の逮捕当時、所持金は500円しかなかった。同課は無節操な金遣いによる困窮が一連の犯行につながったとみて調べている。

 捜査関係者によると、安容疑者は平成16年ごろから生活保護費を受給。最近は月末の支給日ごとに全額を引き出して遊興費に充てる一方、複数の消費者金融から約280万円を借金していた。今年3月初旬に自宅近くの警備会社に勤務したが、すぐに辞めるなど停職に付かず、両親が生活費を支援していたとみられる。

 一方、府警は安容疑者が今年3月、大阪市東住吉区でコンビニ強盗を3件繰り返したとしてすでに立件している。

 最初の犯行は同月15日に同区湯里のコンビニで、35万円を強奪。翌日に自宅近くのバイク店で17万5000円の中古ミニバイクを現金で購入していた。店員は「値引き交渉してきたが、ぎりぎりの値段だと説明すると、きっちり払ってくれた。悪びれた様子はなかった」と話している。

 同月22日には同区住道矢田のコンビニで12万円を奪い、直後にパチンコなどでほぼ全額を使い果たしたという。

 3回目の犯行は同月27日、1回目と同じコンビニで5万円を強奪したが、この直後に逮捕された。府警によると、安容疑者は「借金があり生活に困っていた」と供述しているという。

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最終更新:5月23日23時20分

産経新聞

 

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