静岡

シジマール監督支える妻ホザンジェラさん

＜この人がベストサポーター：妻兼通訳ホザンジェラさん＞

　夫とともに夢に向かって突き進む！　社会人サッカー県西部１部リーグ所属のＶｏｌａｒｅ（ボラーレ）　ＦＣ（浜松市）で指揮を執る元清水ＧＫシジマール・マルチンス監督（４４）を支えるのが妻のホザンジェラ・岩瀬・マルチンスさん（４２）だ。チームは昨年１１月に発足し、現在リーグで開幕５連勝と絶好調。通訳として夫、チームをサポートし、将来的なＪ入りを目指して日々奔走している。

　「シジマールに出会うまでサッカーのことは全く知らなかったし、ジャージーも着たことがなかった」と笑うのは妻のホザンジェラさん。元サッカー選手のシジマール氏と出会い、生活が一変した。

　ホザンジェラさんは、現在でも浜松医科大、浜松学院大など４大学、ＮＨＫ文化センターでポルトガル語を教え、時には法廷でも通訳を務めるキャリアウーマン。ブラジル生まれの日系３世で９０年に来日し、日本で働くブラジル人のための語学スクールを開いたり、県教育委員会で外国人の教育面をサポートしたりとスーツ姿でバリバリと仕事をしてきた。

　多忙な中、今は夫の夢をともに追うことにも生きがいを感じている。昼間は教壇に立ち、夜はボラーレＦＣの練習に顔を出す。シジマール氏も生活に支障のないほど流ちょうな日本語を話すが「できるだけ指示を的確に伝えたい」との意向でホザンジェラさんが通訳を務める。「今はサッカー関連の本を読みあさり、勉強中。専門用語も多くて大変ですが、ボラーレのため、シジマールのためですから。『Ｊで監督としても成功したい』という夫の夢のために、少しでも力になれたらうれしいです」。夫との二人三脚での夢実現に、ホザンジェラさんも燃えている。【斉藤香織】

［2007年5月16日11時56分　紙面から］

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