【事務所報告】桜井淳所長の近況
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東大大学院原子力国際専攻D1
T.Oさま
私は、原研での炉物理研究の成果をまとめ、30歳代半ばに東理大で理学博士の学位を取得し、その後、社会科学で20冊の著書をまとめた後、還暦直前に東大大学院総合文化研究科に社会科学で博士論文をまとめるために在籍し、博士論文をまとめ(まだ完了していませんが)、その後、最も本質的な学問を修めるために、今年4月から東大大学院人文社会系研究科の博士課程の神学哲学ゼミ(金曜日15:00-16:40)に参加しています。原研では、コンピュータを利用して8年間、材料試験炉の炉心核計算で10000ジョブを処理し、その後、20年間に、連続エネルギーモンテカルロ計算コードMCNPを5000ジョブ処理しています。ですから、私は、学問的には非常にきびしい社会対応をしています。5/28-29のモンテカルロ基礎理論セミナーでは、これまでの経験を基に、徹底的な討論で、モンテカルロ研究・計算の何たるかを冷静に語りたいと考えておりますので、ご期待ください。ご希望であれば、6/23の「最適モンテカルロ計算法」研究専門委員会での講演「高エネルギー放射線場における放射化のFLUKAを用いた評価」していただいた後、委員直前の常時参加者に指名することもできます。もしご希望であれば、D2の段階で委員に抜擢することも考えています。5/22(金)の15:00-16:40に法文1号館で開催される神学哲学ゼミに参加しますので、ゼミの前か後にお目にかかることもできますが・・・・・・。
桜井淳
2009.5.19
(01)「科学哲学セミナー」
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-10:30 物理学と方法-古典力学・相対性理論・量子力学・場の理論の構造-、(物理学者としての認識)
10:30-11:00 物質の階層的構造-原子・原子核・基本粒子(クォーク等)-、(物理研究者としての認識)
11:00-11:30 科学革命の歴史構造(トーマス・S・クーン『科学革命の構造』と『構造以来の道』を基に論理化)、(社会研究者としての認識)
11:30-12:00 自然科学と社会科学の構造-、(物理研究者と社会研究者としての認識)
13:00-14:00 論理学-演繹法と帰納法・唯我論・不可知論-、(社会研究者としての認識)
14:00-15:00 代表的研究機関の科学方法論(1)-原子力機構(主に旧原研)の事例研究-(在職期間中の経験)
15:00-16:00 代表的研究機関の科学方法論(2)-加速器機構(主に旧高エネ研)の事例研究-(現場建学と聞き取り調査)
16:00-17:00 自由討論
(3)講義担当者 桜井 淳
(4)配布資料 書き下ろし論文(当日配布)「自然科学(原研)と社会科学(東大)の研究方法」(2009)
(5)応募資格 科学哲学に興味を持っている者(大学院生歓迎)
(6)定員 20名
(7)参加費 10000
(02)「ローマ帝国の歴史・文化と国教セミナー」(準備中)
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要 ローマ帝国の歴史と文化についての事実関係はエドワード・ギボン『ローマ帝国衰退史』(東京書簡、2004)に基づきます。旧約聖書の記載内容と解釈学については東大大学院博士課程の神学哲学ゼミの内容を基に構築しました。このセミナーは、難しい話ではなく、楽しい話を心がけており、特に、15:00-16:00 「映画「十戒」「ベンハー」で描かれた旧約聖書と新約聖書とローマ帝国の世界」だけでも当時の社会の様子がよく分かります。
10:00-12:00 人類最古の学問としての旧約聖書の記載内容と解釈学
13:00-14:00 ローマ帝国の歴史と文化(1)紀元前500年から
14:00-15:00 ローマ帝国の歴史と文化(2)紀元元年から500年まで
15:00-16:00 映画「十戒」(主演チャールトン・ヘストン)と「ベンハー-キリスト誕生の物語-」(主演チャールトン・ヘストン)で描かれた旧約聖書の世界、新約聖書とローマ帝国の世界
16:00-17:00 自由討論
(3)講義担当者 桜井 淳
(4)配布資料 書き下ろし論文(当日配布)「映画「十戒」と「ベンハー」の歴史的位置付け」(2009)
(5)応募資格 ローマ帝国の歴史と文化に興味を持っている者(大学院生歓迎)
(6)定員 20名
(7)参加費 10000
(03)「弘道館・偕楽園公園の歴史・自然探訪セミナー」
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要 水戸市には、市街地隣接公園としては、ニューヨーク市セントラルパークに次ぎ、世界第2位の面積を有する偕楽園公園(偕楽園・千波湖・千波公園・桜山公園からなる周囲約7km(公表された総面積の300ヘクタールから計算すると6.8km)の複合公園)と江戸時代末期に開設された学問所の弘道館があり、観梅期・桜期・新緑期・紅葉期に、それらの歴史をたどり、約7kmの自然探訪を行います。千波湖わきの桜川には、秋頃、太平洋から那珂川を経て、鮭がさかのぼります。水戸市在住30年(偕楽園公園は毎日の散歩コース)の桜井淳所長が学術文献(水戸市立博物館『千波湖の自然』(1987)、名越時正『水戸藩弘道館とその教育』(茨城県教師会、2007)、鈴木英一『水戸弘道館小史』(文眞堂、2003))を基にして歴史を語り、自然探訪の案内役を務めます。東京から特急で約1時間の水戸駅、歩きやすい服装と靴でご参加ください。
集合場所 水戸駅 10:00
10:00-12:00 弘道館入館(徳川斉昭が江戸末期開所の学問所)の展示品見学と歴史・自然探訪
12:30-13:00 千波湖(2万年前にできたとされる)の歴史・自然探訪
13:00-14:00 偕楽園(徳川斉昭が江戸末期開園)の歴史・自然探訪
14:00-14:30 桜山公園の歴史・自然探訪
14:30-15:30 徳川博物館入館
15:30-16:30 千波公園の歴史・自然探訪
16:30-18:00 自由討論(水戸駅近くのレストランで懇親会)
(3)担当者 桜井 淳と事務所スタッフ1名
(4)配布資料 書き下ろし論文(当日配布)「弘道館の科学史」(2008)
(5)応募資格 弘道館・偕楽園公園の歴史と自然に興味を持っている者
(6)定員 20名
(7)参加費 10000円(弘道館・徳川博物館の入場料計1500円と懇親会費5000円含む)
(04)「技術論Ⅰ(科学技術哲学)セミナー」(準備中)
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 技術論の体系
11:00-12:00 日本における技術論研究の歴史的経緯(1)-戦前-(星野芳郎『技術論ノート』を基に論理化)
13:00-14:00 日本における技術論研究の歴史的経緯(2)-戦後-(星野芳郎『技術論ノート』を基に論理化)
14:00-15:00 武谷星野技術論の特徴と体系(『武谷三男著作集』と『星野芳郎著作集』を基に論理構成)
15:00-16:00 桜井技術論の特徴と体系(日本科学技術社会論学会での口頭発表を基に論理化)
16:00-16:30 自由討論
(3)担当者 桜井 淳
(4)テキスト書き下ろし論文(当日配布資料)「技術史家の星野芳郎がやり残したこと」(2008)「現代技術論の課題」(2008)
(5)応募資格 技術論に興味を持っている者(大学院生歓迎)
(6)定員 20名
(7)参加費 10000円(テキストと会場費分担含む)
(05)「原発耐震安全セミナー」
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 中部電力浜岡原子力発電所の現地調査及び聞き取り調査の内容(2006年1月22日、2006年10月31日、2007年10月17日)
11:00-12:00 東京電力柏崎刈羽原子力発電所の現地調査(3号機と6号機の原子炉建屋、
タービン建屋、野外施設)及び聞き取り調査の内容(2007年7月20日、2007年8月14日、2007年9月25日、2007年12月3日、2008年4月24日、2008年5月26日、2008年6月4日)
13:00-14:00 耐震指針及び海底活断層探査法(瑕疵の要因分析)
14:00-15:00 多度津耐震試験及び浜岡原子力発電所耐震補強の内容
15:00-16:00 柏崎刈羽原子力発電所の耐震安全性の考察
16:00-16:30 自由討論
(06)「浜岡・志賀訴訟判決書検討セミナー」
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井淳)
(2)実施概要(2007年10月26日に下された浜岡訴訟判決書300頁の内容を技術論から詳細に分析し、志賀訴訟との比較において、地震と工学の妥当性と不確実性を明確にする。原告と被告が留意すべき事項を提言する。)
10:00-11:00 浜岡訴訟の論点(地震評価の妥当性(国の防災会議が定めた地震加速度応
答スペクトルの妥当性、プレート固着域評価の妥当性、S1とS2評価の妥
当性、発生確率の低い大地震の評価の妥当性)、老朽化評価の妥当性)
11:00-12:00 判決書の構成と特徴(志賀訴訟との比較)
13:00-14:00 個々の論点の検討論理(志賀訴訟との比較)
14:00-15:00 判定基準の絶対性と相対性(志賀訴訟との比較)
15:00-16:00 地震と工学の不確実性の問題(新潟県中越沖地震における想定を越える地
震加速度に襲われた柏崎刈羽発電所の瑕疵の要因分析)
16:00-16:30 自由討論
(3)担当者 桜井 淳
(4)テキスト 桜井淳「日本の原発は地震に強いか」、日経ものづくの、日経BP社、pp.87-94(2007)、桜井淳「浜岡訴訟と志賀訴訟の判決書の詳細分析-判決根拠の対照的視点-」 (2008)
(5)応募資格 原子力施設、特に、原子力発電所の耐震安全性に興味を持っている者(大学院生歓迎)
(6)定員 20名
(7)参加費 10000円(テキストと会場費分担含む)
(07)「核燃料サイクル施設の核的安全性セミナー」
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 核燃料サイクル施設の概要
11:00-12:00 核燃料サイクル施設の核的安全基準(ANSI/ANS 57.2-1983等)
13:00-14:00 核的安全解析の考え方
14:00-15:00 個別施設Ⅰ(ウラン濃縮施設・ウラン加工施設・新燃料輸送容器・原発新燃料保管庫)
15:00-16:00 個別施設Ⅱ(軽水炉炉心・原発や再処理施設の使用済み燃料貯蔵プール・使用済み燃料輸送容器・中間貯蔵施設・再処理施設・プルトニウム加工施設)
16:00-16:30 自由討論
(3)講義担当者 桜井 淳
(4)テキスト 書き下ろし論文」(当日配布) 桜井淳「核燃料サイクル施設の核的安全性評価法の現状分析」(2008)
(5)応募資格 核燃料サイクル施設の核的安全問題に関心のある者(大学院生歓迎)。
(6)定員 20名
(7)参加費 10000円
(08)「機器・配管等の破壊のメカニズムセミナー」
(1)主催 桜井淳事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要 主に日本の原子力発電所で発生した事故・故障の原因分析と安全対策の事例。
10:00-11:00 原子力発電所の設計条件(「マーシャルレポート」の分析)
11:00-12:00 高サイクル疲労破壊
13:00-14:00 応力腐食割れ(粒界腐食割れ・照射下応力腐食割れ含む)
14:00-15:00 腐食・減肉破壊
15:00-16:00 脆性破壊(船舶・化学プラントの事例)
16:00-16:30 自由討論
(3)講義担当者 桜井淳
(4)テキスト( 当日配布) 桜井「原子炉安全評価のための技術的・定量的検討事項」、
Trans.At.EnergySoc.Japan, Vol.2, No.4, pp.567-579(2003)。参考文献 桜井『機 器・配管等の破壊のメカニズム』(日本原子力情報センター、1999,2001,2002,2004)
(5)応募資格 原子力発電所の安全性に興味を持っている者(大学院生歓迎)。
(6)定員 20名
(7)参加費 10000円
(09)「科学技術社会論セミナー」
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 科学論・技術論・安全論の現在(金森修・中島秀人編著『科学論の現在』と講師の技術論・安全論の著書20冊を基に論理化)
11:00-12:00 科学技術社会論の現在(小林傳司編『公共のための科学技術』と講師の技術論・安全論の著書20冊を基に論理化)
13:00-14:00 技術の社会構成論(Wiebe E.Bijker : The Social Construction of Technology Systems, MIT Press(1989)と講師の技術論・安全論の著書20冊を基に論理化)
14:00-15:00 日本の原子力安全規制論(日本科学技術社会論学会論文誌『科学技術社会論研究』原著論文「日本の原子力安全規制策定過程におけるガバナンスの欠如」No.5, pp.155-169(April, 2008)を基に論理化)
15:00-16:00 原子力技術の社会構成論(日本科学技術社会論学会論文誌『科学技術社会論研究』原著論文「原子力技術の社会構成論―米国と日本の比較構造分析―」No.7掲載予定を基に論理化)
16:00-17:00 自由討論
(3)講義担当者 桜井 淳。
(4)配布資料 (1)桜井淳「原発事故分析をとおしての「科学社会学」の方法論」、
Trans.At.Energy Soc.Japan,Vol.1,No.4, pp.462-468(2002)、(2)桜井淳「原子力発電所の事故・故障分析の方法論-安全性評価のための技術的・定量的検討事項-」、Trans.At.Energy Soc.Japan,Vol.2, No.4, pp.567-579(2003)、(3)桜井淳「20年間の社会的実践記録を基にした科学技術社会論研究の方法」(東大大学院総合文化研究科広域科学専攻システム科学系ゼミ発表資料、26p, 2005)、(4)桜井淳「日本の原子力安全規制策定過程におけるガバナンスの欠如」、日本科学技術社会論学会論文誌『科学技術社会論研究』、No.5, pp.155-169(April, 2008)、(5)桜井淳「原子力技術の社会構成論-米国と日本 の比較構造分析-」、日本科学技術社会論学会論文誌『科学技術社会論研究』(No.7掲載予定)。
(5)応募資格 科学論・技術論・安全論・社会論を全体的に把握したいと考えている者(大学院生歓迎)。
(6)定員 20名
(7)参加費 10000円
(10)「モンテカルロ基礎理論セミナー」
(1)主催 モンテカルロシミュレーション研究会(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
1日目(初級コース)
炉物理理論や中性子輸送理論の講義は、Alvin M. Weinberg and Eugene P. Wignerによる”The Physical Theory of Neutron Chain Reactors”, The Univ. of Chicago Pressによるが、個々の物理過程に桜井が編集した連続エネルギーモンテカルロ教科書(JAERI-Rev. 2002-004)の理論を組み込みモンテカルロ基礎理論として体系化(Trans. At. Energy Soc. Japan, Vol.2, No.4, pp.555-566(2003))したものである。
10:00-11:00 連続エネルギーモンテカルロコード、核データファイル、ポイントワイズ中性子断面積編集システム、汎用中性子断面積ライブラリ及びその他関連ライブラリの現状
11:00-11:30 積分出現粒子密度方程式の導出及び物理的意味
11:30-12:00 乱数及び酔歩
13:00-13:30 計算値の妥当性評価(誤差論、臨界計算における線源相関、中性子断面積の共分散の考慮)
13:30-14:00 各種分散低減法(特にウエイトウインドウ(WW)法及びWWジェネレータの理論、中性子深層透過計算におけるウェイト下限値最適推定法、物質密度減少法)
14:00-14:30 最適エスティメータ設定法
14:30-15:30 臨界計算法
15:30-16:00 モンテカルロ固定線源問題最適計算法
16:00-16:30 質疑応答
2日目(上級コース)
原子力分野におけるモンテカルロ計算の現状と最適計算のための改善すべき次項を中心に講義する。
10:00-11:00 桜井・他「モンテカルロ法による中性子・光子輸送シミュレーションの現状」、 (Trans. At.Energy Soc.Japan, Vol.41, No.6, pp.614-627(1999))
11:00-12:00 桜井・山本「国内大型原子力施設へのモンテカルロ計算適用の現状、(Trans. At. Energy Soc. Japan, Vol.2, No.2, pp.201-214(2003))
12:00-13:00 桜井「モンテカルロ法による高エネルギー輸送計算の現状、(書き下ろし)
13:00-14:00 桜井・山本「モンテカルロ法による中性子深層透過計算でのウェイト下限値の推定法、 (Trans. At. Energy Soc. Japan, Vol.4, No.2, pp.172-176(2005))
14:00-15:00 桜井・山本「公開文献から読み取れるモンテカルロ計算における分散低減法適用に見る懸念事項、 (Trans. At. Energy Soc. Japan, Vol.4, No.3,pp.219-226(2005))
15:00-16:00 桜井・山本「原子力分野におけるモンテカルロ法解析の教育方法」、(Trans. At. Energy Soc. Japan, Vol.4, No.4, pp.248-258(2005))
16:00-16:30 質疑応答
(3)講義担当 桜井 淳
(4)配布資料 「モンテカルロ計算高度化」研究専門委員会編『モンテカルロ計算ハンドブック』(会員価格5000円)(日本原子力学会、2006)
(5)応募資格 モンテカルロ計算をしているか将来予定している者(大学院生歓迎)
(6)定員 20名
(7)参加費 30000円(配布資料『モンテカルロ計算ハンドブック』代金含む)
(11)「モンテカルロ法による炉心安全解析セミナー」
1)主催 モンテカルロシミュレーション研究会(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 モンテカルロ法による臨界固有値及び固定源問題の計算に必要な基礎知識
11:00-12:00 MCNP-4C2の自動インストール(WINDOW’S95, 98, ME, 2000, XP対応)及び最も簡単な体系での臨界固有値及び固定源問題の計算演習
13:00-14:00 TCA炉心の中性子スペクトル及び反応率、中性子実効増倍率、熱中性子・高速中性子の空間分布等の炉心特性の計算演習
14:00-16:00 JMTR炉心の中性子スペクトル及び中性子反応率、中性子実効増倍率、熱中性子・高速中性子の空間分布、ガンマ線加熱率等の炉心特性の計算演習
16:00-16:30 質疑応答
(3)計算演習担当者 桜井 淳
(4)テキスト 当日配布
(5)応募資格 パソコンでMCNPを利用した炉特性計算をしたい者(大学院生歓迎)
(6)定員 5名(一対一の面接方式での指導を行います。)
(7)参加費 10000円
(8)参加者報告事項 持参PCのOSと処理速度(何GHz)
(9)注意 将来、最先端の研究に利用する場合、セミナーで習得したインストール法により、最新版のMCNP-5を組織内で自身の責任でインストールして下さい。誰にでも簡単にできます。なお、計算コード利用には、管理機関の許可が必要ですので、RIST HPから利用手続きをしておいてください(一機関一人で良い)。不明な点は質問してください。
(12)「モンテカルロ法による核燃料サイクル施設の臨界安全セミナー」
(1)主催 モンテカルロシミュレーション研究会(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
1日目(初歩的計算)
10:00-11:00 モンテカルロ法による臨界固有値計算に必要な基礎知識
11:00-12:00 MCNP-4C2の自動インストール(WINDOW’S95, 98, ME, 2000, XP対応)及び最も簡単な球体系での臨界固有値計算演習
13:00-14:00 JCO沈殿槽事故時U溶液体系及びその他の実施設臨界固有値計算演習
14:00-16:00 実施設模擬8種(Los Alamos Criticality Primerの演習問題)の溶液体系の入力作成及び臨界固有値計算演習
16:00-16:30 質疑応答
2日目(実際的実験解析)
10:00-16:00 各種TCA軽水炉燃料棒未臨界体系臨界固有値計算演習(指数実験値未臨界度0.63-0.999との比較)。TCA燃料棒配列体系17×17, 16×16, 14×14, 11×11, 8×8, 17×11, 17×5, 17×17-7×7, 17×17-12×12, 17×17-144, 17×17-206(詳細は、桜井・山本「指数実験及びモンテカルロ計算により評価された未臨界度の比較」、日本原子力学会誌, Vol.40, No.4, pp.52-59(1998) 参照)。
16:00-16:30 質疑応答
(3)計算演習担当者 桜井 淳
(4)テキスト 当日配布
(5)応募資格 パソコンでMCNPを利用した臨界計算をしたい者(大学院生歓迎)
(6)定員 5名(一対一の面接方式での指導を行います。)
(7)参加費 30000円
(8)参加者報告事項 持参PCのOSと処理速度(何GHz)
(9)注意 将来、最先端の研究に利用する場合、セミナーで習得したインストール法により、最新版のMCNP-5を組織内で自身の責任でインストールして下さい。誰にでも簡単にできます。なお、計算コード利用には、管理機関の許可が必要ですので、RIST HPから利用手続きをしておいてください(一機関一人で良い)。不明な点は質問してください。
(13)「モンテカルロ法による中性子遮蔽安全解析セミナー-WW法最適ウェイト下限値推定法-」
(1)主催 モンテカルロシミュレーション研究会(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 MCNP概要
11:00-12:00 MCNP-4C2の自動インストール(WINDOW’S95, 98, ME, 2000, XP対応)及び最も簡単な体系での計算演習
13:00-15:00 核分裂中性子の鉄及びコンクリート円柱(直径50cm長さ1m)中心細孔(1mm-1cm)ストリーミング計算演習
15:00-16:00 14MeV中性子の鉄円柱(直径50cm長さ1m)中心細孔(1mm-1cm)ストリーミング計算演習
16:00-16:30 質疑応答
(3)計算演習担当者 桜井 淳
(4)テキスト 当日配布
(5)応募資格 パソコンでMCNPを利用した中性子・光子遮蔽計算をしたい者(大学院生歓迎)
(6)定員 5名(一対一の面接方式での指導を行います)
(7)参加費 10000円
(8))参加者報告事項 持参PCのOSと処理速度(何GHz)
(9)注意 将来、最先端の研究に利用する場合、セミナーで習得したインストール法により、最新版のMCNP-5を組織内で自身の責任でインストールして下さい。誰にでも簡単にできます。なお、計算コード利用には、管理機関の許可が必要ですので、RIST HPから利用手続きをしておいてください(一機関一人で良い)。不明な点は質問してください。
(14)「モンテカルロ法による中性子ストリーミング安全解析セミナー」
(1)主催 モンテカルロシミュレーション研究会(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 MCNP概要
11:00-12:00 MCNP-4C2の自動インストール(WINDOW’S95, 98, ME, 2000, XP対応)及び最も簡単な体系での計算演習
13:00-15:00 核分裂中性子の鉄やコンクリートの円柱(直径50cm長さ1m)中心空孔(1mm-1cm)のストリーミング計算演習(線源とエスティメータ位置を変えて計算)
15:00-16:00 14MeV中性子の鉄やコンクリートの円柱(直径50cm長さ1m)中心空孔(1mm-1cm)のストリーミング計算演習(線源とエスティメータ位置を変えて計算)
16:00-16:30 質疑応答
(3)計算演習担当者 桜井 淳
(4)テキスト 当日配布
(5)応募資格 パソコンでMCNPを利用した中性子・光子ストリーミング計算をしたい者(大学院生歓迎)
(6)定員 5名(一対一の面接方式での指導を行います)
(7)参加費 10000円
(8))参加者報告事項 持参PCのOSと処理速度(何GHz)
(9)注意 将来、最先端の研究に利用する場合、セミナーで習得したインストール法により、最新版のMCNP-5を組織内で自身の責任でインストールして下さい。誰にでも簡単にできます。なお、計算コード利用には、管理機関の許可が必要ですので、RIST HPから利用手続きをしておいてください(一機関一人で良い)。不明な点は質問してください。
(15)「モンテカルロ法による中性子スカイシャイン安全解析セミナー」
(1)主催 モンテカルロシミュレーション研究会(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 MCNP概要
11:00-12:00 MCNP-4C2の自動インストール(WINDOW’S95, 98, ME, 2000, XP対応)及び最も簡単な体系での計算演習
13:00-15:00 FNS 14MeV中性子スカイシャイ実験の計算演習
15:00-16:00 FNS 14MeV中性子・光子スカイシャイ実験の計算演習
16:00-16:30 質疑応答
(3)計算演習担当者 桜井 淳
(4)テキスト 当日配布
(5)応募資格 パソコンでMCNPを利用した中性子・光子スカイシャイン計算をしたい者(大学院生歓迎)
(6)定員 5名(一対一の面接方式での指導を行います)
(7)参加費 10000円
(8))参加者報告事項 持参PCのOSと処理速度(何GHz)
(9)注意 将来、最先端の研究に利用する場合、セミナーで習得したインストール法により、最新版のMCNP-5を組織内で自身の責任でインストールして下さい。誰にでも簡単にできます。なお、計算コード利用には、管理機関の許可が必要ですので、RIST HPから利用手続きをしておいてください(一機関一人で良い)。不明な点は質問してください。
(16)「MCNPXによる高エネルギー中性子遮蔽安全解析セミナー」
(1) 主催 モンテカルロシミュレーション研究会(代表 桜井 淳)
(2) 実施概要 参加者の持参したノート型パソコン(空き容量250Mbytes, CD及びFD読込み機能付)に高エネルギー連続エネルギーモンテカルロコードMCNPX version 2.1.5 (モンテカルロ計算の汎用性を持たせた断面積ライブラリ構成にしてある: 中性子断面積ライブラリLA150関連ライブラリ一式の他、1keV-100GeV光子断面積ライブラリ、1keV-1GeV電子断面積ライブラリ、0-20MeV 293K 340核種FSXJ32A2中性子断面積ライブラリ、熱中性子散乱テーブルS(α,β)、断面積統合ディレクトリと下記演習用入力含む)を自動インストール(WINDOW’S95, 98, ME, 2000, XP対応)し、下記時間割で計算演習を実施する。
1日目(初級コース)2GHz程度の高速パソコンでWWG機能を利用して信頼性の高い定量的な評価ができるようにする。
10:00-11:00 MCNPX2.1.5及びLA150ライブラリ(150MeV)の概要
11:00-12:00 インストール及び最も簡単な球体系での150MeV中性子深層透過計算演習(WWG機能利用)
13:00-16:00 150MeV中性子による鉄及びコンクリート深層透過体系の計算演習(WWG機能の使いこなし)
16:00-16:30 質疑応答
2日目(上級コース)実験値と比較して計算の信頼性を評価できるようにする。
10:00-11:00 TIARA/JAERI 68MeV鉄体系中性子深層透過ベンチマーク実験問題の解説
11:00-16:00上記ベンチマーク問題の入力作成及び計算演習(WWG機能の使いこなし)
16:00-16:30 質疑応答
(3) 担当者 桜井 淳
(4) テキスト 当日配布
(5) 応募資格 モンテカルロ法による高エネルギー放射線輸送計算を必要としている者(大学院生歓迎)
(6) 定員 5名(一対一の面接方式での指導を行います)
(7)参加者報告事項 持参PCのOSと処理速度(何GHz)
(8)計算コード利用は、国際管理されているため、セミナー参加希望者は、セミナー実施前、RIST HPからパソコン版MCNPX version 2.1.5の利用手続きを済ませておいてください(一機関一人で良い)。不明な点は質問してください。
(17)「技術論Ⅱ(工学理論)セミナー」(準備中)
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要 これまで30年間にわたり国内外の産業施設を見学・聞き取り調査して得た情報の総まとめを行います。
10:00-11:00 工学理論の体系
11:00-12:00 鉄鋼・石油・コンピュ-タ・発電・建築
13:00-14:00 自動車・船舶・鉄道・航空機
14:00-15:00 核燃料サイクル
15:00-16:00 ナノテクノロジー
16:00-16:30 自由討論
(3)担当者 桜井 淳
(4)テキスト 書き下ろし論文(当日配布)桜井淳「すべての工学分野に共通する問題」(2009)
(5)応募資格 産業技術に興味を持っている者(大学院生歓迎)
(6)定員 20名
(18)「ソフトエネルギー利用とエネルギー政策セミナー」(準備中)
(1)主催 桜井淳水戸事務所(代表 桜井 淳)
(2)実施概要
10:00-11:00 エイモリー・ロビンス『ソフト・エネルギー・パス』の概要
11:00-12:00 世界のソフトエネルギー利用の現状
13:00-14:00 ドイツの風力発電とエネルギー政策
14:00-15:00 日本の風力発電・太陽光発電とエネルギー政策-見学した宗谷ウインドファームと稚内太陽光発電実証試験施設の感想-
15:00-16:00 ソフトエネルギー大量導入の課題と電力の質を左右する周波数変動の回避策
16:00-16:30 自由討論
(3)担当者 桜井 淳
(4)テキスト 書き下ろし論文(当日配布)「電力の質の確保に向けて」(2009)
(5)応募資格 自然エネルギーと政策に興味を持っている者(大学院生歓迎)
(6)定員 20名
セミナー実績と成果物
本欄バックナンバー参照。
【桜井淳所長コメント】学術セミナー開催で得られたいくつかの成果のうちのひとつは、モンテカルロ基礎理論セミナーや計算セミナーに計3回参加した東大大学院工学研究科原子力国際専攻D3(現在)の矢形朋由さんを日本原子力学会「最適モンテカルロ計算法」研究専門委員会(主査桜井淳)の委員と同「未臨界実験データ評価」研究専門委員会(主査桜井淳)の委員に抜擢したことです。委員の資格は、最低、矢形さんくらいの経歴と実力を有すること、あるいは、大学・研究機関・企業で10年以上の勤務経験があって複数の原著論文・研究報告書・技術報告書の業績があることです。これまで、原子力研究施設や核燃料サイクル施設の安全審査にモンテカルロ輸送計算の採用に積極的でなかった東大から委員を出せたことは大きな成果と位置づけています。二番目の成果は、最近の第28回モンテカルロ基礎理論セミナーに参加する東大大学院工学研究科原子力国際専攻D1年のT.Oさんに対し、「最適モンテカルロ計算法」研究専門委員会第12回会合(2009.6.23、原子力学会会議室)で1時間の講演「高エネルギー放射線場における放射化のFLUKAを用いた評価」の機会を与えたことです。T.Oさんにその機会を与えた理由は、第28回モンテカルロ基礎理論セミナーに参加するに当たり、私とのメールのやり取りの過程から、それ相当の知識とモンテカルロ計算(MCNP,EGS,FLUKA,PHITS)の経験があることが確認され、オリジナリティのある研究発表でなく、応用計算例としてなら、委員会での発表に値すると判断したためです。T.Oさんの実績では、まだ、委員は無理ですが、その一歩手前の常時参加者として、委員会に参加してもらい、その後、D2になったら、本人の意思を確認後、委員に抜擢することを考えています。東大から2名も委員にできれば大きな成果です。三番目は、モンテカルロ基礎理論セミナーに参加したJANUSの浅野和仁さんを「最適モンテカルロ計算法」研究専門委員会と「未臨界実験データ評価」研究専門委員会の常時参加者(開催案内を受け、会合に出席でき、討論も自由できます)にしたことです。浅野さんは、30歳台半ばの国大卒のエンジニアで、大変優秀でした。四番目は、数年前になりますが、当時、京大大学院工学研究科M2に在学していた大西世紀さんが、モンテカルロ基礎理論セミナーに参加し、その後、国土交通省の船舶技術研究所(現、海上技術研究所)に就職して遮蔽研究を担当し、必要により、遮蔽計算セミナーにも参加しましたが、M1当時と就職後のセミナーでの対応が非常に良く、優秀であったため、研究所での実績を考慮し、いまの委員会の前の委員会「モンテカルロ計算高度化」研究専門委員会の委員にしました。そして、今の委員会にも引き続き委員として参加していましたが、原研に出向になり、委員辞退の申し出がありました。FNS(核融合中性子研究施設)からはすでに委員がひとり出ていたため、辞退しなければならない立場にありました。出向後、また、元の研究に復帰した時には、委員を依頼します。委員や常時参加者は、セミナー参加者なら誰でもなれるわけではなく、10人に1人の特に優秀な人しかなれません。委員の目安は学位取得が可能な実力かそれに近い条件を備えていることです。以上の方々の他にも委員や常時参加者での参加要請をしましたが、業務との関係で、組織から許可が得られず、実現できなかった例もありました。五番目の成果は、現在、「最適モンテカルロ計算法」研究専門委員会で分担執筆中の学部生・院生・研究者を対象とした標準的教科書「原子力工学のためのモンテカルロ輸送理論」(原子力学会から刊行予定)の目次・内容を決めるためのバックグラウンドになったことです。六番目は、セミナーで得た研究成果を数編、原子力学会和文論文誌や国際会議プロシーディングに論文として投稿し、掲載(本欄バックナンバー参照)されたことです。その他、原子力学会研究専門委員会の成果報告書に数回、分担執筆(本欄バックナンバー参照)しました。七番目は、弘道館・自然探訪セミナー開催のために集めた文献を基に、将来、著書がまとまるレベルに達したことです。・・・・・・、反面、有料セミナーは、世界不況の原因となったサブプライム問題が発生した2007年秋頃から本格的に開始したため、まだ、事務所のビジネスとして、採算の合うレベルには達していませんが、大学院で行うようなセミナー内容をカバーしており、現に、院生の参加が多いため、今後、最低でも数年間継続し、いくらボランティアと言えども、ぎりぎり、採算が合うようにしなければなりません。