西宮市が駐輪場整備方針　阪急西宮北口駅　

地下駐車場が予定されている公園。周辺には放置自転車が目立つ＝西宮市甲風園１

　阪急西宮北口駅周辺の放置自転車対策として、西宮市は、駅の北西地区に、約四百台を収容できる地下駐輪場を整備する方針を決めた。駅の南東には大型商業施設「阪急西宮ガーデンズ」がオープンするなど、周辺では今後も不法駐輪の増加が予想される。市は「西宮の新しい玄関口にふさわしいよう、放置自転車を少しでも減らしたい」としている。（木村信行）

　駐輪場の予定地は同駅北西角にある「北口駅前公園」。整備費は約二億六千万円。二〇一〇年の利用開始を目指す。

　市交通安全対策課によると、同駅周辺には市営七カ所、民営四カ所に計約六千台分の駐輪場がある。しかし、市営駐輪場には現在も予約待ちが三百七十人いるなど、慢性的な不足状態。特に北西地区は細い道路の両側に飲食店などが密集する地域で、放置自転車が歩道をふさぐなど以前から危険性が指摘されていた。

　昨年十一月に阪急西宮ガーデンズが開業した駅南東地区をはじめ、周辺では宅地開発も続いており、市は十年後に約千台分の駐輪場が不足すると試算。北西地区は四百台分が必要として駐輪場の整備を計画したが、あいている土地がないため、北口駅前公園の整備に合わせ、地下に設けることにした。

　同課は「できるだけ早く安全なまちづくりを進めたい」と話す。

(2/4 10:42)