植木町立病院(鳥越義継院長)の医療ミスで障害を負ったとして、熊本市内の女性が植木町を相手取り慰謝料など約6300万円の支払いを求めている訴訟で、町は熊本地裁の和解勧告に応じ、28日までに新たに5000万円を支払うことを決めた。
訴状によると、女性は98年8月、交通事故に遭い病院に搬送された。担当医は大たい骨上部の脱臼と診断、治療のため左足を引っ張ったところ、骨盤につながる部分の骨が折れたという。外傷性股(こ)関節症となり、後遺障害の診断も受けた。
町立病院は提訴前から女性側に謝罪し、治療費などの一部1648万円を支払っていた。病院は「女性に心からおわびする。安全医療の提供に努めていきたい」としている。
毎日新聞 2009年5月29日 地方版