鎌倉市医師会は28日、運営する産科診療所「ティアラかまくら」の男性常勤医師(57)が25日付で辞職したと発表した。23日に辞表を出していた。医師は、初診に訪れた妊婦に対し傷付ける内容の発言をしたとして、1日付で減給10%(3カ月)の処分を受けている。
今後は、常勤医師1人と非常勤医師3人で担当、大きな影響はないという。だが常勤医師3人体制でオープンしており、医師会はあと2人を早急に採用したいとしている。
診療所は産科医確保策として2月17日、全国初の医師会立産科診療所として設立。5月27日までに33人が誕生し、夏からは月に25~30人の出産が見込まれている。開設時に3人いた常勤医師のうち、男性所長が直後に、スタッフ人事への不満とみられる理由で辞職していた。【吉野正浩】
毎日新聞 2009年5月29日 地方版