教授殺人容疑者「ヒーリング音楽が趣味」

　中央大の高窪統（はじめ）教授（当時４５）刺殺事件で、殺人容疑で逮捕されたアルバイト店員山本竜太容疑者（２８）が「ヒーリング系の音楽を聴くのが趣味」などと供述していることが２５日、分かった。捜査関係者が明らかにした。

　捜査関係者によると、山本容疑者はノートなどに自分の置かれた境遇について不安感などを書きつづっており、警視庁富坂署捜査本部は山本容疑者が事件当時、就職などをめぐって精神的に追い詰められていた可能性もあるとみて、心理状態を詳しく調べる。

　捜査本部によると、山本容疑者は取り調べの中で「波の音など癒やし系の音楽が好きだ」と供述。借金はなく、貯金が数十万円あることも分かった。酒はたしなむ程度で、賭け事もしない堅実な暮らしぶりが明らかになってきた。

　山本容疑者は大学卒業後、大手食品会社に就職。うまく人になじめず長くても約４カ月で職を転々とした。食品関係のアルバイト先に提出した履歴書には「適性がなく前職をやむなく退職したが１から鍛え直したい」と志望動機を書いていた。（共同）

　［2009年5月25日20時34分］