サブカテゴリー

静粛にー!“麻生VS鳩山”やじだらけの党首討論

党首討論で麻生首相(左)を前に発言する民主党の鳩山代表
党首討論で麻生首相(左)を前に発言する民主党の鳩山代表
Photo By 共同

 麻生太郎首相と民主党の鳩山由紀夫代表による初の党首討論が27日、国会で行われた。衆院選をにらんだ直接対決とあって両氏が激しい応酬を繰り広げる一方、自民、民主両党議員が相手党首にヤジを浴びせ合い、発言が聞き取れないほど騒然。約50分間に委員長が16回も「静粛に」と呼び掛け、議員からも苦言が続出するほどの激しいバトルとなった。

 数人の立ち見が出る程度の与党側に対し、野党側は委員会室に入りきれない議員数十人が入り口の外にまであふれる大盛況。鳩山氏が北朝鮮の核実験について「事前通告を受けた米国から、日本にすぐ通告があったのか。事実はどうなのか」と先制攻撃し、麻生首相が「情報が早めに伝わっていたのは事実」と答えると、「どうなってんだ!」とヤジが飛び出し、開始5分で早くも場内はヒートアップした。

 首相は冒頭、「どちらが内閣総理大臣としてふさわしいか、どちらの党に政権を担う力があるかということを(見極めるために)党首討論を機会に意見を戦わせることは正しい」と余裕を見せていたが、鳩山氏は「もっと情報管理をしっかりしないといけないのではと心配」と発言。これには「どっちが総理か分かんねえな」「すっかり野党だな」との声が飛んだ。

 与党側も黙っていない。鳩山氏が、西松建設の巨額献金事件で小沢一郎代表代行の公設第1秘書が起訴されたことを踏まえ、企業・団体献金を3年後に全面禁止する法案を国会に提出するとして成立へ協力を要請すると、「小沢の説明が先だ」「なんで筆頭代行にしたんだ」と反撃。しかし、首相が「改正法の前に現行法すら守れていない」と発言すると一転、野党側から「いつから裁判官になったんだ」「大失言だ」と批判が噴出した。

 首相の討論で終了予定の45分を迎え、鳩山氏は「意味のない答弁で時間だけつぶされ残念」と不満をぶつけた。そこで委員長が「終了」を告げたが、首相は「一言だけ」とマイクの前に進み出て「これは討論であって答弁ではありません」と反論。「終わりだろ」などと怒号が飛び交う中、「麻生VS鳩山」の第1ラウンドは終了した。

 与野党は、参院予算委員会でヤジが目立ったため、事前にヤジを自粛することを申し合わせたが、効果は全くなし。約50分の間に委員長が「静粛に」と呼び掛けたのは16回で、委員長の声さえかき消されるほどだった。河村建夫官房長官は「子供に見せられないひどさ。政治家は行儀が悪いと思われる」と苦言を呈した。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年05月28日 ]

関連ニュース

読み込み中..

PR

関連写真

読み込み中..

ニュース

クイックアクセス

ピックアップ

スポニチ てれびぃ

スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲