2009.05.27

【NEW】我が家のリビングはGYMから道場に変貌中!?

今年2月、我が家のリビングルームはBODY・MAKER製のゲージ(ラック)型ウェイトトレーニング機器を導入して以来、まるでWEIGHT-GYMのような様相を呈していました。
しかし先日、極真会館館長の松井章圭氏から倅はコンコンと説教されました。
「ウェイトでいくら重いものを挙げてもダメ。まずは自分の力で自分の体をコントロール出来ないといけない。ベンチで170kg挙げても、80kgの体重を自由に操れるか!? 腕だけでロープを登ったり逆立ちして歩いたり腕立て伏せが何回出来るか!? フリーハンドでトレーニングして今の体重を10kg絞らないといけない。そこからが本当の稽古だね」
翌日から倅の減量作戦が始まりました。まずは現在のウェイトトレーニングの「力」を維持したままで、フリーハンドトレーニング特にロープや階段ダッシュ、サイクルマシン、そしてよりハードなサーキットトレーニングを重視する方向に内容をシフトしました。スキルやスタミナアップを目的としたサーキットではミット練習をかなり加えていく予定。結果的に我が家のリビングルームはウェイトトレーニング機器以外に、各種のミットが山積み。今度は道場の様相を呈しつつあります。

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(ウェイトトレーニング機器を置いてスペースを作るのは大変です)


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(部屋の中にはさすがにサンドバッグは吊るせないのでBODY・MAKER特製の全身をカバーするミット、ボディプロテクター、キックミット、ターゲットミット、パンチングミットなどを揃えました)


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(食事制限は苦しい。最近は大好きなご飯を食べず肉、魚、野菜だけを食べています。私も付き合ってダイエット生活です)



(了)



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2009.05.26

【告知】当ブログの兄弟版「THE DAIMAJIN」が全面リニューアルします!!

我がBlog「力なき正義は無能なり」は常時3000を優に超える読者に支えられている。だが兄弟版の「THE DAIMAJIN/正義の味方の合言葉」は殆ど手付かずのままである。
この兄弟版は最初から予定していたモノではない。正確に言えば、当BlogのURLは元々兄弟版にあった。それが、ある事情で現在のURLに引越しをした。だからといって削除するのも勿体ないと思い、「力なき正義は無能なり」と正反対の「ほのぼの路線」を目指したのだが、なかなか手が回らず放置される傾向が強かった。
そこで、この度「THE DAIMAJIN/正義の味方の合言葉」は倅の大志に運営を一任する事にした。条件は唯一、「THE DAIMAJIN/正義の味方の合言葉」のタイトルを変えない事。サブタイトルの変更は可。また内容も自由だ。
大学、囲碁、ガールフレンド、アルバイト、boxing、空手…。
何でもOK!
私が敷いた「ほのぼの路線」と過去のコラムだけは私の記名入りで残して貰います。
どんな内容になるか、ひょっとしたら全面「稽古日誌」になってしまうかもしれませんが…。どうぞ、よろしくお願いいたします。まだ一両日は「準備中」です。第1回目は当Blogでも大々的に広告打ちますけん。
どうかリンクして読んであげて下さい。

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(エル。我が家の主)

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(家庭内野良なクー)

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(ミルがいまの主に就任)


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【NEW】「サラリーマンNEO」を観て想う/よく闘い続けてきたものだ!?

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NHKらしからぬ構成で評価が高い「サラリーマンNEO」のエピソード4が相変わらず人気のようだ。確かに実に面白い。ただ前回までと比較して、少しばかりシリアスさが増したように感じるのは私だけだろうか?



正確に言えば私も約6年間、サラリーマン生活を送った事になる。だが、私の場合は自分が「サラリーマン」だという意識を殆ど持つ事はなかった。第一、私はスーツというモノを着た事が殆どない。毎日ジーンズにTシャツ、寒ければ上に革ジャンかスタジャンでも羽織ればよかった。ネクタイの結び方は今もよく分からない。
サラリーマンというより「編集者」「記者」という意識の方が強かった。
確かに嫌な先輩はいた。中村文保社長のニヤケ顔など見たくもなかった。とはいえ仕事だから耐えなくてはならない事も多かった。
耐えて耐えて…嫌な思い出しかない。しかし、イザとなれば蹴っ飛ばし殴ればいいと常に思っていた。空手・格技を扱う媒体に関わっていたからか、何度トラブルを起こし、殴られれば蹴り返すなどの「事件」を起こしたか分からない。
全日本空手道連盟の理事や大学空手部の監督・顧問、人間的に最低最悪(三瓶啓二や増田章などまだマシだ)の吹き溜まり・日本空手協会のバカ連中にはニラまれるし、当時は「取材拒否」だった我が故郷・極真会館からも敵視される中でよく生き抜いて来られたと…今になればまるで奇跡のような思い出が詰まっている。
だから、本音を言えば毎日がとても楽しかった。「第2の青春」真っ盛りだった。
同僚にはガールフレンドの容子がいたし(後に退社するが)、極真芦原道場黒帯の彼女と毎日、昼休みはトレーニングをしていた。土日は道場または容子と、銭がないので区営体育館のトレーニング場でウェイトトレーニング…これが2人のデートだった。

唯一、賞与もない最低レベルの給料だけが不満だった。自分が「低所得者」である事が悔しかった。1985年当時で手取り12万円、後に編集長になっても16万円だった。それで賞与なしはキツい。
だから後年、福昌堂が破産し、中村社長の先祖代々守り通してきた約300坪の敷地と御屋敷が人手に渡り更地になった時、正直「ザマーミロ、吝嗇の報いだ」とツバを吐いたものだ。
下世話な話だが、今の私は不況とはいえ普通のサラリーマンよりは数倍稼いでいる(生活自体は極めて質素だが)。飛行機のファーストクラスに乗るのに何の躊躇いもない。

閑話休題。
大企業でなく、社長も含めてせいぜい10名足らずの会社だ。だから人間関係も単純だったし、「敵」と「味方」がよく見えた。
しかし大きな企業では「敵」が見えない。人間というより会社という組織自体が「敵」であり、時には「味方」にもなる。自分の仕事の成果をいったい誰が正しく判断してくれるのか…、曖昧な中で機械の歯車のような生活を強いられる。
キツいと思った。

大学3年の秋から始まる就職活動で、私は極めて平凡に一般企業を目指していた。
後に広告業界も志望したが出版業界には全く興味がなかった。望洋ながら、「物書き」への憧れはあったが、それは仕事とは別に考えていた。
実際の就職活動でも幾つかの一般企業から内々定を貰った。皆、「超」のつく一流大企業である。大学生活最後の冬、就職先を決めて2週間の研修を過ごした。
だが面白くなかった。
たったそれだけの理由で私は親に相談もせず、相手企業に就職を勝手に断り、こうしてヤクザな道に踏み出す事になる…。
もっとも、私が就職を止めた事を知ったお袋は悲しんだ。だが、私が高校卒業時、マジで盃を交わしてホンマモンの稼業者になれ!
「5年間踏ん張ればトルコ(現在の言葉ではソープ)の2、3店任せられる身分になれるぞ、カタギよりずっと儲かる」
真顔でほざいた親父は何にも言わなかった。続きを読む

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【5/26新版 NEWS】「DAIMAJIN」「PROFILE」コラム更新のお知らせ

5/26
PROFILE(Im Boss)コラム追加
「最近のチンピラはヤッパの使い方も知らんけえ!!」


5/26
PROFILE(Im Boss)コラム追加
「増田章のニュースタイル空手はインチキ空手である!?」
※屁理屈好きで大言壮語の増田章が提唱するニュースタイル空手は増田道場の誰も知らないし使えない!!


5/24
PROFILE(Im Boss)コラム追加
※増田道場御一行様
特に増田先生、荻野某最高顧問、西方某新潟支部長。5月の総会御出席は残念ながら欠席でしたね。そこで7月の某会定例稽古会に御招待致します。松井章圭と同じ釜の飯を喰いライバルだったという西方さん、今度は一緒に汗を流しましょう。救急車の手配は任せて下さい…。


5/16
PROFILE(Im Boss)コラム追加
※「俺が嫌いな事・モノ・人間」が新しくコラムになりました。コラムの末尾に移動しました。

5/13
姉妹版Blog「DAIMAJIN」コラム追加
※「ミルちゃん、老犬エルをいじめないで!!」

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2009.05.25

【NEW】ワシをトコトン怒らせるのは止めてくれんさい! 大火傷じゃすまんけん…

いかなる危機にも動じない…そんな強い「漢」は松井章圭か亡き芦原英幸しか知らん。ワシは弱い人間じゃけん。トラブルに臨んで「焦り」→「落胆」、この2段階を経んと「居直れん」弱虫じゃ。けどイザ居直ってしまえば怖れるモノは何もなくなる。何を失うんも怖くない。命さえ惜しくないけん。
今はそんな気分じゃけん。
虫の居所は最悪なんじゃ。男でも女でもヒトの気持ちを斟酌できんヤツはクズなんよ。

そりゃあ「筋」や「仁義」なくして人の道は歩けんよ。
けどな、「筋」も「仁義」も世間の法律や決まり事、規則とは違うもんじゃけん。人間が本来持っていてしかるべき優しさ、思いやり、それがあって更に自己犠牲の精神に支えられちょるのが「仁義」っちゅうもんじゃけん。その「仁義」をトコトン通すのが「筋」なんよ。
何も「筋」だ「仁義」やっちゅうてヤクザ世界の倫理やないけんな。「人の道」を説いちょるもんじゃけん。せやから、本当言やあ「筋」と「情」、「仁義」と「人情」は矛盾するもんやない。表裏一体なんじゃ。
「筋」だ「筋」っちゅうてヒトの優しさが分からんヤツは結局、ホンマの「筋」が分かっとらん外道モンなんじゃ。
ワシはなあ、例えばいくら三瓶啓二や東孝を非難してもなあ、ちゃんと逃げんと正面からワシに向かって話が出来よるならば、そんで互いの「情」が通じよるならばいつでも和解する、目下のコッチから頭を下げる「筋」も通す人間じゃけん。いっつもワシは言っとる事や。
ただヤツら半端者じゃけん、鼠か蠅、それともゴキブリみたいに逃げる事しかせん。ワシの見えんとこで嘘八百並べて中傷しか出来ん。じゃけんワシは徹底的にカス扱いしとるだけじゃけえ。
人間ならなあ、ちゃんと人間の優しさ…「人情」を忘れたらいけん。ワシはそう思う。そこに公私は関係ない。仕事やからウンタラで、プライベートは他人様なんて区別は身勝手な言い訳に過ぎん。ワシはそういう他人行儀は大嫌いな人間じゃけん。
そういうのをホンマの打算言うんじゃ。根は打算しかない「筋」も「情」もない人間のカスなんよ。ワシはトコトン居直ったけんね、会社が潰れようが何が起ころうが怖くも何にもない。
ワシはなあ、ガキの頃から地獄の修羅場を潜ってきた人間じゃけん。人ひとり刺して生き延びてきた人間なんよ。イザとなりゃあ怖いモノなんか何にもない。失う事も平気じゃけん。人間、畳ひとつありゃあ生きて行けるんじゃ。
じゃけん、あんまりワシを見くびらん方がええよ。ワシの笑顔に甘えん方がええ。ワシはアホやないけん、シッポ振っちょれば騙せると思ったら大火傷するけん。

今のワシにケンカは売らんと放っといてくれんさい。絡んだり文句を付けたり…、特に言い訳とか「逆ギレ」なんかしてきた日にゃあ、大火傷じゃ済まんけんね。
ワシにケンカ売るなら命を捨てる覚悟で来いや!



次いでに!!
H兄弟、ホンマ沖縄行こうやんか! 約束じゃけん、今になって銭がどうした、仕事がどうした…なしじゃけんね。ワシの新しいオンナを沖縄で探してなあ、仲を取り持ってくれる約束やんか!!
頼むけん、ワシも胆が座ったんじゃ。出来得るならば…新垣結衣のような美人で性格のいい女性が沖縄にはウヨウヨいるんよ。H兄弟、一緒に探して、得意のナンパは兄弟に任せるけん。ワシに一粒の幸せを探してつかあさい。
沖縄も観光地じゃけん、もし相手が東京モンでもかまわんよ。約束じゃけんね、兄弟頭!




samurai_mugen at 22:20|Permalinkclip!PRAIVATE(プライベート) 

2009.05.24

【NEW】俺や松井章圭を誹謗するクズ連中に「贈る言葉」(加筆修正版)

腹が立つ事が多い。何もかも我慢がならない事だらけだ。何度でも言う。私は1度足りとも損得で人と付き合った事などない。ビジネスに於てもだ。
25年前に袂を分かった大道塾の東孝、時には「兄」の如く慕っていた三瓶啓二との軋轢…。「コジマは金や力のある人間に平気で乗り替える人間だ」と揶揄するバカが未だにいる。アホか! 損得勘定などあるはずがない。私はいつでも堂々と彼らに会う。そして第3者の前でハッキリ彼らを批判する。何故、彼らに会えないか!? 簡単だ。彼らが逃げているからだ。

公言する。東よ、三瓶よ!
メディアを含め衆人監視の中で会おうではないか!
格技メディアも格技界の「業界幇間」と揶揄されたくないならば、そんな企画を進めて欲しいものだ。だが…それでも東も三瓶も逃げるだろう。そして陰で根も葉もない誹謗中傷を言いふらすのだ。そういう人間をカスと言う。

黒澤浩樹…。
私は今でも「友人」と思っている。では何故数年間、距離を取っていたか? 簡単な理由だ。彼の最初の夫人が私を遠ざけた。現在の奥様とは親しくさせて貰っているが、中々気性の激しい方だ。
黒澤を友人と思うからこそ書く。彼の奥様は時折私に対する痛烈な批判を組織の内外で口にする。ならば私にもハッキリ言って欲しい。私には「笑顔」で接し、他人には私の事を「鬼」の形相で語る…。私は「二枚舌」が好きではない。
また黒澤の取り巻き連中も私は苦手だ。だから今も多少の距離を作らざるを得ない。そこに打算や計算はない。黒澤浩樹は好きだが彼の周囲は嫌いだ…それが本音である。黒澤がこんな私を疎ましく思うならば仕方がない。
黒澤は「苦い薬」と「直言居士」を嫌う。私は彼に理解して欲しい事が山程あるのだが…。

極真会館館長の松井章圭は、何故か性格的にウマが合うが故にまず「悪友」としての彼が先にくる。彼は公私を分ける厳しい人物だが、どうしても私達はそこが曖昧になりよくケンカになる。だが彼は決して「筋」や「道理」を外さない。だから数年間牽制し合っていても、直ぐに元の悪友に戻れるのだ。
訂正がある。
「大山倍達正伝」の最終項に書いた松井批判は事実誤認である。当時はまだ件の裁判が続き、また盧山初雄との関係を巡り私達が牽制し合っていた。
故に、手元にある資料を元に原稿を書かざるを得なかった。だがその後、裁判は実質的な松井の勝利で終った。「正伝」の記述と正反対の結果になったのである。
自責の念に包まれながら私は「筋」を通そうと松井に会った。互いに秘書を通じたやり取りはあったが松井に再会するのは4ー5年振りだった。
松井は一切私を責めなかった。著書の訂正も要求しなかった。私には微塵も強要などなかった。だが間違いは間違いである。私は必ず機会を見付けて訂正すると申し出た。

「真実」を書いたつもりが「虚偽」であれば訂正するのが物書きの義務だからだ。それでも松井は言った。
「全てコジマさんに委ねます」
ただ唯一、「コジマさん、僕達はホットラインを持っているのだから、疑心暗鬼になったら躊躇わず直接やり取りしましょうよ」と笑った。
私は松井に「借り」が出来たと思っているが、それ以来、私達は20年前の「悪友」関係に戻った。普通の友人関係そのものだ。親友同士でさえ、時にはケンカもするし、絶交状態になる事もあるはずだ。それと同じ事である。

私と松井章圭の間には打算も損得勘定もない。
先日、私が主宰する某会の総会稽古会に、松井は「純粋にプライベートの立場」で出席してくれた。松井は某会に「花」を添えてくれたに過ぎない。多忙の中、無理して私の顔を立ててくれたのだ。
だが…そんな松井や私に対し、バカがナンヤカンヤと邪推に邪推を重ねて批判する。「あくまでプライベート、個人としての来席だ」と何度も書いているのに、我々に反発する人間を中心に「誹謗中傷」で盛り上がる。
バカは3回Blogを読み直せ!


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2009.05.22

某会が追求する格技…/宮田玲欧氏は天才である!?

宮田玲欧氏といえば「格技・空手研究家」また「大山倍達研究家」として主にNetを舞台に活躍している、言わば極真空手のWalkingーDictionary的存在である。
「大山倍達正伝」の制作・執筆にあたり最大の協力者である。私が常々宮田氏を「正伝第3の著者」と呼ぶ所以である。とにかく彼の知識は尋常ではない。
私的研究家だから基本的に取材・インタビューは行わず、主に文献を中心に格技の歴史的考察から技術分析まで行う。

自らも極真空手経験者でありアメリカ留学中はITFテコンドーを学び有段者でもある。レスリングも学んでいる為、彼の技術分析は常に一目置くべき合理的解釈に満ちている。
ただ格技経験者の常で、酷い腰痛に悩まされており、今は「実践者」としての立場から離れている。今後、私は宮田氏を著者とする書籍の企画も予定しており、また「大山倍達の遺言」の次に控える私とYoshikoの著書では再び「第3の著者」として協力を依頼する事になっている。

更に宮田氏の博学さはNet全般にも広く及んでいる。夢現舎が現在進めている新事業に於ても宮田氏の協力は必要不可欠である。某会としても彼にはブレーンとして三顧の礼を以て迎えようとしている。
そんな訳で、去る5月10日に実施した某会定例の総会稽古会に宮田氏を招待した。Blogで告知したように近く宮田氏による「観戦記」を紹介する。この「観戦記」執筆の依頼に際して宮田氏と話をした。

今回の総会稽古会は見学者を募りはしたものの、基本的に内部イベントであり、我々が追求する格技の詳細については殆んど明らかにしていない。
極真空手の打撃技術を基本にしながらも芦原英幸のサバキ(表と裏)を学ぶ…というのが建前だ。しかしサバキの源流を遡るならば警察逮捕術、大日本武徳会柔道、更には古流柔術に行き着く。我々は最終的に武徳会系柔術と言われ、また時には「講道館護身術」とも呼ばれ逮捕術として普及した格技の真髄を希求している。

誤解ないよう書いておく。極真会館館長である松井章圭氏が見学に訪れたのは、あくまでプライベートであり、私達の格技と松井氏は何の関係もない。ただ私と松井氏の友情と、私達の格技の基盤が極真空手にあるからという理由以外何もない。

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(二人掛け)


さて、稽古会を見学した宮田氏の第1声は「コジマさんが極真空手経験者なのは知っていましたが、いつの間にそんな技術を学んでいたのか…、組手もまだバリバリやるなんて全く知りませんでした」というものだった。

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samurai_mugen at 09:18|Permalinkclip!某会… 

某会の「素顔」の一端を紹介/某会は「正義」の仕掛人…

某会、通称「一撃会」は決して以前私が運営していたファンクラブ的色彩の濃い「communication・box」とは全く異なる組織であり、その延長線上にあるものではありません。数名の会員が某会に参加している以上、その流れにある事実は否定しませんが…。
ただ某会を発足した当時、まさか現在のような強靭な絆を共有する「組織」に変貌するとは思いもしませんでした。ましてや「格技団体」的な側面を持つようになるなどとは、まさに想定外でした。
ただ、せっかく「実体のある」会を始めるならば、共有する目的・理念を明確にし、「力なき正義は無能なり」故に「力を以て正義を貫く」新撰組のような鉄の結束力で結ばれた「仕掛人」的シンジケートに育て上げたいという漠然たる希望はありました。
「力」とは何も格技、つまり腕力やケンカの強さのみではありません。社会的にも「力」を有する、あらゆる意味で強力な組織を理想とした事は否定しません。

その為にこの2年間、厳しい規律と共に5名を越える会員を粛清した事も事実です。仲間を失う寂しさを皆が噛み締めながら、それでも某会が一面では格技組織としても「実」のあるものとして生き長らえて来られたのは、我ら会員同士が「家族」「義兄弟」であるという認識のもと、相互扶助つまり会員1人の問題を全員で共有してきたからでもあると信じています。

某会の会員には一切の金銭的義務がありません。強いて言えば東京、名古屋での定期稽古会出席の為の交通費のみです。それでさえ「援助補助システム」が某会にはあります。
また某会幹部に科せられた義務は唯一、年に2回の総会に出席するだけです。可能ならば「実践者」は勿論、「事務方」の幹部も定例稽古会には見学でもいいので参加する事が望ましいとしています。
我々は会員の「正義」を守る為には必ず一致団結して戦う事を旨としています。かといって我々が法的秩序を冒す事ありません。

アルキメデスは手を汚さない…

ただ多くの「実力者」が私たちを応援してくれています。大山総裁の生前から私をを可愛がって下さった人たち、時には「親」のように、また「兄」のように後見人を買って出て下さる方々によって某会は保護されているとも言えます。


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samurai_mugen at 08:38|Permalinkclip!某会… 

2009.05.19

【No2】盧山初雄と松井章圭/個性が敵と味方を作る矛盾(改訂版)

盧山初雄という人間を改めて「武道家」として、また「組織の長」として好きになりました。というより敬愛したというのが正しい感情かもしれません。
正直言って極真会館時代(大山倍達の存命中から)の盧山には「破天荒」というか気儘な印象が強くありました。決して悪い意味ではありません。組織という鎖に縛られず自らの信念や正論に自由に従うおおらかさと言ってもいいでしょう。しかし時にそれは組織内に於て異端と見なされる事にもなり兼ねません。
私はここで、盧山が松井極真体制から離れた背景に触れるつもりなどありません。あくまでも「人間」としての盧山初雄に対して抱いた印象を私は語っているのです。
ただ自由奔放は時に正義にも悪にもなる事を忘れてはならないでしょう。


人間の「個性」とはそんなものだと私は思っています。
例えば私が「好む」松井章圭の個性が、別な視点から見る人間には「好まざる」ものになるように…。私の立場から見れば松井の個性も好きだし、異種ながら盧山の個性も好きだという事に過ぎません。同時に逆の評価もあるという事なのです。
先日も私は松井にたしなめられました。もう何度目か分かりません。
「Kojimaさんの影響力は大きいからこそ、Kojimaさんを支持する人間だけじゃなくKojimaが嫌いだという敵もいる事を忘れてはいけないですよ」
私は松井に「館長も同じでしょう」と減らず口を叩きはしましたが、松井の言葉はまさに真理です。
同じ人間に対しても、その個性が強ければ強い程、味方も敵も増える。否、敵の方が圧倒的に多くなるのが現実なのです。


それにしても私は盧山初雄の潔さに改めて敬服しました。
繰り返しますが、長い間、私は盧山に対して、気楽さ、奔放さ、豪胆さのイメージしか持ってきませんでした。あくまで「組織」というシガラミの中にあっての盧山に対する印象です。武道家としての盧山には良くも悪くも「古式」に恭順な、また自らの信念に忠実かつストイックな求道者として憧れてきた事は言うまでもありません。
あくまで「組織人」としての盧山が有する奔放さや豪胆さが、ある面から我儘さ、無責任に映る事も少なくなかったと感じます。しかし、盧山は自らが主宰する極真館の長(館長)に就いて以来、大きく変わったと私は思いました。


人間の本性は危機に臨んで姿を表す…。

盧山初雄の豪胆さがあの「益田事件」に臨み、組織の長としての潔さ・強さとして表れました。
決して逃げようとせず、言い訳も口にしませんでした。
胆が座っているのです。
責任を放棄し逃げようとしない強さと言えます。そこが三瓶啓二や緑健児と違う「強さ」なのです。
1995年前後の極真会館分裂騒動は筆舌に尽くせない程に酷いものでした。人間の持つ欲望、嫉妬、打算…全ての醜さが渦を巻いて嵐になって吹き荒れました。
その渦中にあって松井章圭は一歩も退かず、決して逃げませんでした。そんな「強さ」に私は惹かれたのです。また盧山もまた、身を棄てて松井の盾になり続けました。

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【No1】盧山初雄と松井章圭/虚勢・アピール・逃亡…(改訂版)

私は虚勢を張ったり自己アピールをする人間が大嫌いです。
「自分は根性では誰にも負けない自信があります!」
「体力だけが自分の取り柄です。徹夜でも何でも苦になりません!」
よく新入社員の募集をすると、こう面接で胸を張る人間が多い。私はそんなアピールを聞く度に、吐き気さえ覚えます。私にとって生涯の恩人だった芦原英幸は、そんなアピールをする人間を決して許しませんでした。私も同様、芦原譲りの対応で臨みます。
私の前で無理に虚勢を張る連中には必ず次のように言う事に決めています。
「そうか、根性や体力じゃ誰にも負けないんだ。極真空手の世界にはヒンズースクワットを1000回以上やる人間がワンサカいるけえ。<千本蹴り>だって日常茶飯事じゃけん。そんなに体力と根性に自信があるんやったら、今からヒンズースクワットを1000回やれ! うちの倅は毎日やっとるけんね」
私の威嚇にまず100%の人間が震え上がります。そして「無理です」と蚊の鳴くような声で前言を翻すのです。


私と多少なりとも親しくなると、こう断言めいた言葉を口にする人間も少なくありません。
「コジマさん、自分は一生コジマさんについていきます!」
そう興奮気味にアピールする人間に共通しているのは不自然な<熱さ>と、裏に見え隠れする<媚び>または<計算>です。だから私は所謂「熱血漢」を信じない事に決めています。
何故なら、そんな言葉を臆面もなく吐く人間は、間違いなく些細なトラブルをきっかけに豹変し、私を非難し、私から離れていくと相場が決まっているからです。まるでイエス・キリストを敵に売った弟子のユダの如しです。その時の文句もだいたい共通しています。
「コジマさんを信じられなくなった」
これはまだ正直なので許せます。我慢がならないのは次のような言葉を掲げる人間たちです。
「自分がコジマさんの近くにいると、コジマさんに迷惑をかけてしまう。執筆活動の妨げになりたくない」
必ず綺麗事、大義名分を並べたてるのです。だから私は、さもコジマに心酔したような言葉を投げかける人間を信じません。
森松、松山、松原…。嘘の格技歴をでっち上げ、綺麗事を吐くだけ吐いて、イザッとなると戦えず、砂をかけるように逃げていった某会の元<兄弟>たちです。


過去、会社を辞めていったスタッフの多くが必ずのように口にするのが以下のセリフです。
「責任を取る為に辞めさせてください」
完全な勘違いです。「責任を取る」為に辞めてもらって会社に一体何の得があるというのでしょう?
「本当に責任を取るというなら辞めずに、仕事の実績として成果を残しますというのが筋だろ。<責任を取って辞めます>というのは単に逃げたいだけやろが! 責任を取ると言うならば、オマエがトラブルを起こして会社に損害を与えた分、計算するけん、全部耳揃えて払ってから辞めろ。それができないならば、汚名返上、名誉挽回のために汗して頑張れ」
全て綺麗事です。あまりにも自分勝手で偽善的なアピールです。本当に信頼できる強い人間は決してアピールなどしません。
私のパートナーであるY・TSUKAMTOは、この20年近い付き合いの中で1度でさえ、自己宣伝(アピール)をした事がありません。どんなに陰で努力をしようが私の前ではそんな素振りすら見せません。風邪を引こうが体調を崩そうが、私が「大丈夫か?」と訊けば「大丈夫です」としか答えませんでした。倒れる寸前まで絶対、弱音を吐かないのが彼女です。しかし、そこまでくるとさすがに私は怒ります。
「たまには弱音を吐けよ。いつ訊いても<大丈夫です>だけじゃ分かんねえだろ。頼むから少しはアピールせいや」
やっと最近、彼女は少しだけですが私に素顔を晒してくれるようになりました。だからこそ、Y・TSUKAMTOは私になくてはならない存在なのです。続きを読む