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医療:延岡市 新規開業医に500万円 医師不足解消策で奨励金

 宮崎県延岡市は26日、深刻化する医師不足に対応するため、市内に新たに開業する医師(医療法人を含む)に対し、奨励金500万円を交付すると発表した。首藤正治市長が「医療機関新規開業促進事業」の中で明らかにした。交付は歯科医を除く全医療施設が対象で、期間は12年3月末まで。協力義務として、夜間急病センターでの診療、休日当番医などが求められる。市によると、こうした交付金は全国でも珍しく、九州では初の試みだという。

 同事業はこのほか新規開業医に対し、診療時間を午後7時まで延長すれば100万円(開業時に1回限り)▽看護師など5人以上の職員を常時雇用する場合、1人につき20万円(開業時と2年目の2回)▽夜間急病センターで深夜帯(午後11時~午前7時)の診療に2週間に1回従事すると200万円(開業時に1回)--の奨励金を支給するとしている。すべての条件を満たせば市から計1000万円が支給されることになる。

 一方、奨励金を受けた診療所が、開業後3年以内に診療を取りやめた場合は、全額や一部返還を求める。

 県北の中核医療機関・県立延岡病院では医局への引き揚げや、過酷な勤務を敬遠するなどして退職者が相次ぎ、現在、消化器系内科、神経内科、眼科、精神科が休診の状態に陥っている。

 首藤市長は「財政は厳しいが、市民の命と健康を守るために何としても医師を確保したい」と話している。【甲斐喜雄】

2009年5月27日

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