パワーアシストスーツの開発

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研究背景・目的

 厚生労働省で行われた調査によると,65歳以上の人口はおよそ2300万人にのぼり,これは日本の総人口の 35.7%を占めることになります.一方14歳以下の人口は総人口の10.8%と報告されており,このことからも 日本ではすでに少子高齢化という問題に直面していて,高齢者介護などの面で人手不足が懸念されています. そのために,少ない若年層によって多くの高齢者を介護する必要がありますが,その介護者に対する負担の増加が 問題になっています.
 そこで本研究室では,駆動するのに構造が単純で小容量,低速高速高トルクで応答性がよいといった特徴を 有した超音波モータを用いたパワーアシストスーツを介護者に装着させ,介護時の負担を低減させることを提案しています. そしてパワーアシストスーツによって介護者,被介護者が快適な介護環境の実現を目指しています.


構造

 動作を行う際の負担を軽減するためには,負担を装着者にかかることがないよう全身を外骨格で覆う必要があります. 図に示すように,特に違和感を覚えることなくパワーアシストスーツを装着することができます.これは,ヒトの肩の複雑な 動きに対して追従できるようフレーム等に工夫を施して実現しています.

今後の展開

 このパワーアシストスーツを着用して,介護の補助を行います.今後は,患者にパワーアシストスーツを装着して リハビリテーションの補助を行ったり,農作業時の負担を軽減できるようにしていければと思います.

担当学生

D3 米竹淳一郎
M1 田中亮介


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Fig.1 全体図


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Fig.2 運動実験


Toyama Laboratory.