カブール(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)が統括する米軍主導のアフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)は19日、武装勢力が国際法で使用が制限されている白リン弾を引き続き使用していると述べた。
武装勢力は19日、パクティカ州にあるISAFの拠点を白リン弾と高性能爆弾で攻撃した。けが人は出ていない。ISAFは16日にもバーミヤンで複数の白リン弾を発見し、ナンガルハル州の基地に白リンロケット弾を打ち込まれた。
白リン弾は軍事作戦を隠す目的で使われるが、重度のやけどの原因となる恐れがあり、人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチなどが民間人居住地区での使用に反対している。
米軍は今月、アフガン武装勢力が白リン兵器を使用もしくは備蓄した事例が、2003年2月から44件あったとの機密情報を公表した。米軍もイスラム強硬派タリバーンから、今月4日に西部ファラ州での戦闘で化学品を使用し、民間人を負傷させた疑惑を指摘されているが、米軍はこれを全面否定している。