金きりばさみで切りつけた警部補を逮捕

　大阪府警監察室は２６日、飲食店店員の頭を金切りばさみで切りつけたとして、傷害の疑いで、府警吹田署地域課所属の警部補古川英生容疑者（４６＝大阪府交野市倉治）を現行犯逮捕した。

　監察室によると、古川容疑者は「相手が殴りかかってきたので、抵抗しただけ」と供述。店員にけがをさせたことは認めている。

　逮捕容疑は２６日午前５時５０分ごろ、交野市私部３丁目の中華料理店前で、店員の男性（２４）の頭をはさみで切りつけ、軽いけがをさせた疑い。

　監察室によると、中華料理店で最近、新聞を盗まれる被害が相次いでいたため店員が泊まり込んで警戒していると、ドアノブ付近に穴が開けられているのを発見。ドアを開けたところ、バールを持った古川容疑者が立っていた。

　古川容疑者は交番勤務で、当時は勤務時間外。監察室は、中華料理店に侵入しようとしていた可能性もあるとみて、事件前の行動などを調べる。

　森口泰多監察室長は「警察官としてあるまじき行為で、誠に遺憾。事実関係を調査の上、厳正に対処する」とコメントした。（共同）

　［2009年5月26日14時13分］