26日は京都市などで休校していた学校が再開しました。その一方で、関西では、品薄が続くマスクをめぐってこんな騒動も起きています。
25日の大阪、兵庫に続き、京都市でも、26日からほとんどの小中学校で授業が再開されました。
さっそく仕事に励む子も・・・
「栽培委員で水あげしてます。(草花が)バサバサになっている」(小学生)
子供たちは、手洗いの徹底など先生の話を真剣に聞いていました。落ち着きを取り戻しつつあるとはいえ、依然マスクの品薄状態が続いている大阪や神戸。そんな中、この状況を商売のチャンスとしてショッピングサイトの大手が、加盟店に買い占めや販売を進めていることがわかりました。
「ここ何日かでマスクを売っている店舗様は、なんと日商1000万円以上売れているそうです。日商5000円以下の店舗様が600万円以上売ったとか。そんな店舗様がゴロゴロ、すごいですね」(メールの文面)
ネット上で物品の販売を手がけているAさんのもとへ、最近届いたメール、その文面を見て、Aさんは思わず目を疑いました。
「火事場泥棒じゃないけれど、人の弱みにつけこんでこういうことをする。社会的影響力のある会社が。これはいけないでしょう」(Aさん)
メールの送り主は、ショッピングサイト大手、楽天でした。楽天の西日本第一企画運営チームというところが、Aさんのような加盟店にマスクを買い集めて売りさばくようメールでしきりに勧めてきたのです。
時期は先週の半ば、20日から21日にかけてのことでした。
「(マスクを)買いに歩いたんやけどないねん」(男性)
「マスクがないんですよ。どこかにありませんか」(男性)
感染者が増加し、神戸や大阪では店頭からマスクが姿を消していたとき、台湾から神戸に100万個が無料で届けられたその日に、楽天は加盟店にこんなメールを送っていたのです。
「既に完売してらっしゃいます! すごい勢いで売れていますね! 650円で仕入れたマスクが2万ちょいで売れているらしいですよ」(楽天から届いたメールの文面)
マスクを売りさばくよう勧める楽天のメールは、加盟店の業種を問わず送られているようです。Aさんの店もマスクや医薬品とは全く縁がありません。
「昨日、600万売った店舗さんもレディースファッションの店舗様です! カテゴリーなんて関係ありません! 配送は20日先になっても構いませんので、とりあえず注文をとって、売りましょう、商売はタイミングとスピードです!」(楽天から届いたメールの文面)
メールを受け取った加盟店のAさんはこう話します。
「楽天さんという日本最大のインターネットのショッピングモールがこういうことをしてしまうと、あまりにもモラルがなさすぎて」(楽天加盟店のAさん)
開業医でつくるこちらの団体は、日常的に医療用品を備えています。しかし、今、マスクの在庫は1つもありません。楽天の文面を見て・・・
「便乗販売は困るなと。安心して安いCMCJ$N>&IJ$rDs6!$9$kN)>l$+$i$9$l$P!"$=$&$$$&$N$O
マスクを買いたくても買えない神戸の人たちに聞いてみました。
「困りますよね。そんなんね」(女性)
「金もうけしようと思ってるんやから、そのひとはそれでええんちゃう。ほかの人は迷惑するけどな」(男性)
「ひんしゅくですよね。まずいでしょ。こういう時期に便乗というかね」(男性)
楽天の広報室は、JNNの取材に対して、「地域によるマスクの偏りを是正するのが私たちの目的。ネット上で買えば、店で並ぶより感染拡大を防止することもできる」とした上で、その表現についても、「文面が過激だとすれば、相手がプロの加盟店だからで、特に問題はないと考えている」と話しています。(26日19:00)