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最終更新:2009年5月26日(火) 12時42分

韓国では安保態勢見直しの動きも

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 今回の北朝鮮の核実験を受けて、韓国では、これまでの安全保障態勢の見直しに向けての動きが出始めています。

 韓国軍が全軍の指揮官会議を招集するなど、北朝鮮の核に対する「脅威論」が高まっています。

 「核には核で対抗しますし、北朝鮮の核保有施設や発射基地、運搬手段を事前に攻撃する計画があります」(イ・サンヒ国防大臣)

 今回の核実験が、前回2006年のものよりも規模がはるかに大きかったことは、安全保障関係者の間に衝撃を与えました。

 イ・サンヒ国防大臣は、北朝鮮の核に対抗して、アメリカの核で対抗するとし、ピンポイントで北朝鮮を攻撃する用意があるとの強硬な姿勢を鮮明にしています。「核には核で対抗する」という軍縮の流れには逆行する状況も想定されます。

 また、朝鮮半島有事の際の米韓連合軍の「作戦統制権」、つまり指揮権は、2012年にアメリカ軍から韓国軍に返還することが決まっていました。しかし、今回の事態を受けて、アメリカ軍の軍事力に頼るしかないとして、返還の見直しが急浮上しています。

 イ・ミョンバク大統領は26日朝、アメリカのオバマ大統領と電話で会談し、「緊密な連携」を再確認しています。

 韓国のメディアも、今回の核実験の「威力」を大きく伝える一方、有力紙、中央日報は、自殺したノ・ムヒョン前大統領に弔電を送った金正日総書記を、「片手に菊の花、片手に核。2つの顔を持っている」と痛烈に批判しています。

 いずれにせよ、今回の実験は、周辺国に安全保障の見直しを迫り、朝鮮半島情勢を一挙に流動化させることになりました。(26日11:34)