裕次郎さんラスト法要で国立に寺建てる
5月22日9時41分配信 デイリースポーツ
石原裕次郎二十三回忌イベントの開催を発表した(左から)舘ひろし、渡哲也、石原まき子夫人、神田正輝=国立競技場 |
◇ ◇
裕次郎さんの最後の法要が、何と国立競技場で営まれることになった。しかも、競技場内に本人が眠る総持寺の本堂を再現するという石原プロらしい演出も用意される。
競技場内に建てられる総持寺は、バックスタンドを背に高さ17メートル幅50メートルの大きさで、約200トンの鉄骨を使うなど、舞台設備の枠を越え大手ゼネコンが10日間の突貫工事で作り上げる。
建物だけでなく、中身もホンモノ。当日は、同寺の本尊「釈迦如来像」を1日だけ借り受ける。また読経も、同寺の僧侶160人が駆け付け行う。国立でファンを集めての法要も初めてなら、総持寺から本尊が出るのは初。現場を仕切る小林正彦専務(73)は「大きな映画1本は軽く作れる金額です」と数十億円規模のプロジェクトを示唆。さすがの裕次郎さんも天国でビックリするだろう。
99年十三回忌。総持寺には関係者の予想を上回るファンが参列し、周辺が大混乱した。以来総持寺での法要イベントは開催が難しくなった。そのため迷惑をかけないことを最優先に会場を探し「交通の便がいい大会場」という点を考慮し、国立に決まった。実際に総持寺で法要を行っているようにしたい思いから、この“建立”を決行する。
不可能を可能にしたようなイベント。この日都内で会見し、法要の概要を説明した渡も「ありえないことと私も思ってます」という。まき子夫人に至っては「裕さんはにぎやかなことが好きとはいえ、ちょっとおバカな…」と苦笑いだ。
当日は、300人のコーラス隊が裕次郎メドレーを合唱。セレモニーはシンプルにして、できるだけ多くのファンに献花してもらう形をとる。
裕次郎さんの大きな法要はこれが最後。西部警察などで、さまざまなものを爆破してきた同プロが最後は“建てる”ことで世間を驚かせることになりそうだ。
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最終更新:5月22日11時30分
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