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千葉市汚職:前市長再逮捕へ 05年春にも収賄容疑

 千葉市発注の公共工事を巡る汚職事件で、警視庁捜査2課は、前市長の鶴岡啓一容疑者(68)が土木建築会社「東起業(あずまきぎょう)」(東京都江東区)から05年春にも現金を受け取ったとして、近く収賄容疑で再逮捕する方針を固めた。一方、東京地検は13日、05年11月に同社側から現金100万円を受け取った収賄罪で鶴岡前市長を起訴した。前市長は起訴内容を否認しているとみられる。

 起訴状などによると、前市長は05年11月7日ごろ、同社が前月発注の道路拡幅工事の指名競争入札に指名されるよう便宜を図った見返りに、同社社長(64)=贈賄罪の公訴時効(3年)成立=らから市長応接室で現金100万円を受領したとされる。

 一方、捜査関係者によると、前市長はこの100万円とは別に05年春、同じ工事に絡み同社側から現金を受領した疑いが新たに浮上した。

 問題となった工事の概要は05年5月に「発注予定一覧表」の中に盛り込まれる形で公表されたほか、前市長は同じ時期に、当時の千葉支店長(61)と応接室で面会していた。現金授受と工事概要の公表時期が近接していることから、捜査2課は入札前にもわいろを受領したた疑いが強いとみて捜査している。

 また、捜査関係者によると、家宅捜索で押収した前市長のメモに、05年11月の現金受領を示唆する「東からカンパ」との記載があったという。【酒井祥宏、川崎桂吾、三木幸治】

毎日新聞 2009年5月14日 2時30分(最終更新 5月14日 2時30分)

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