新型インフルエンザについて、政府がまとめた新しい対処方針では、重症化の防止を対策の柱と位置付けた。糖尿病やぜんそくなど慢性疾患、妊婦など重症化するリスクの高い人の感染防止が課題となるが、県内の医療機関からは「具体的にどのような対策をとればいいのか」と、戸惑いの声も聞かれる。
多数の入院患者を抱える県立中央病院(笠間市)では、新型インフルエンザ対策として、手洗いやうがいなど一般的な感染予防を呼びかけている。土井幹雄副院長は「どんな状態で重症化し、どの時点でどう対応をすればいいのか。(感染者の多い)神戸や大阪がどんな対応をしているのかが知りたい」と話す。
同病院では、米疾病対策センター(CDC)のガイドラインなどを参考に、実際に県内で感染者が出た場合の対応策を検討し始めているが、土井副院長は「現段階では特別な対策はない」と説明する。また、筑波大学付属病院(つくば市)や水戸赤十字病院(水戸市)も同様に特別な対策はとっていないという。新しい対処方針では、感染者・患者の広がりに応じ、地域の実態に合わせて入院や遺伝子検査などの対応を定めた。【山崎理絵】
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毎日新聞 2009年5月24日 地方版