(cache) 「沖縄集団自決裁判」騒動から遠く離れて…。 - 文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』

文藝や哲学を知らずして政治や経済を語るなかれ!!!

「三田文学」に発表した『小林秀雄とベルグソン』でデビューし、先輩批評家の江藤淳や柄谷行人に認められ、文壇や論壇へ進出。大西巨人との論争や、小泉・竹中批判、安倍批判、「青色発光ダイオード」の中村教授批判を展開。最近は「沖縄集団自決裁判」問題で、曽野綾子や小林よしのり、及び保守論壇の守旧派・渡部昇一、秦郁彦……等を徹底批判。文壇・論壇に蔓延する予定調和的言説の脱構築的解体を目指すー。というわけで、山崎行太郎の思想・表現活動の拠点たる「ブログ」と「メルマガ」を読もう!!!

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2009-05-21

■「沖縄集団自決 裁判」騒動から遠く離れて…。

「沖縄集団自決」に関して書くことを、しばらく休止していたが、別に完全に止めたわけでも、都合が悪くなって逃げていたわけでもないので、また、いわゆる保守論壇や保守ジャーナリズムが再び元気付いているようで、「沖縄集団自決」関係の著作や雑誌を次々と出し、中には僕の名前を出して批判・攻撃しているのもあるようなので、そろそろ、ここらでまた、腰を据えてじっくり書いてみようかと思っているところだが、実は、僕が「沖縄集団自決」に関して、しばらく書くのを中断していたのは、他の大事な仕事に取り掛かっていたせいもあるが、ほかにも、それなりに理由があったからである。実は、こちらが先に手の内を見せると、逆にそれを利用されて、論争対決が「水掛け論」になり、埒が明かなくなりそうなので、保守論壇や保守ジャーナリズムの、自称「沖縄集団自決」通の論客たちに先に書かせるだけけ書かせておいて、しっかり「物的証拠」(笑)を確認してから、ゆっくり料理してやろうと思っていた、というわけなのである。最近、書店の本棚には、秦郁彦氏や鴨野守氏、あるいは沖縄在住の某氏とか、毎度お馴染みの名前が並んでいるが、こういう連中は論破しても、論破されても、自覚症状がまったくなく、何度でも自論や自説を意気揚々と展開し、あたかも「嘘も百遍繰り返せば真実になる…」とでも思っているらしいから、その図太い神経は尊敬しないでもないが、しかしこれらの詐欺師たちの口車に乗せられた挙句、嘘を真実と勘違いさせられて、マスコミにとんでもない大恥を晒す被害者たちが増えてくるに至っては、日本の言説空間の劣化と知的頽廃を憂える立場としては黙ってもいられないので、ここで、「沖縄集団自決」に関する論及を少しずつ再開していこうかと思う次第である。たとえば、『新潮45』という雑誌があるが、ここの書評コーナーで、秦郁彦編集の『「沖縄戦「集団自決」の謎と真実』(ＰＨＰ)を取り上げて、書評を書いている人がいるが、この人は、まったく「沖縄集団自決」騒動の顛末を知らない人らしく、秦郁彦氏や曽野綾子氏等の「嘘」を、そのまま真に受けているらしく、これ以上はありえないというようなレベルの、世にも奇妙な、思わず吹き出したくなるような素朴な「書評」を書いている。あんたねー、宮平秀幸さんは、詐話師ですよ、詐話師。だから法廷の証言台に立たなかったんでしょう。その「証言」が素晴らしい、だと(?)。宮平秀幸さんの新証言なるものは、完全に破綻してますよ。『新潮45』の編集部はチェックもしないのだろうか。それとも、『新潮45』の編集部の皆さんが、秦郁彦氏や曽野綾子氏、あるいは宮平秀幸氏等の「嘘」にまんまとだまされていたりして…。もしそうだとすると、これでは、『諸君!』に続いて、『新潮45』も危ないんじゃないの(???)、とでも言いたくなる今日、この頃だが…。それに、『うらそえ文藝』とかいうミニコミ誌が沖縄にあるらしく、最近刊行されたこの雑誌に「沖縄集団自決」を取り上げた対談があり、僕の名前は出していないらしいが、明らかに僕とわかるような形での、揶揄した発言があるらしい。この対談の登場人物は星雅彦氏と上原正稔氏で、ともに沖縄在住の自称「文学者」らしいから、ますます興味が沸いてきているのだが、いかんせん、その『うらそえ文藝』という資料が手元に届いていないので、反論の仕様がないが、こちらの方も、テキストをなんとかして手に入れた上で、じっくり腰を据えて反論したいと思う。彼等の発言によると、「近年来、この問題を論評する人たちが、大江健三郎を尊敬するあまりその問題の論文の中には、芥川賞を受賞した初期作品をずっと大江作品を愛読してきたとか、ノーベル賞作家云々の決まり文句添えて書いていたが、あれは逆効果だったし、説得力を弱めていた。」(星雅彦発言より)、あるいは「大江健三郎はノーベル賞作家だから、曽野綾子より上だ。だから大江健三郎は正しいと言った…」というような「幼稚な」ことを言っているらしいが、しかも「大江健三郎は読んだこともない」(上原正稔)とも言っているらしいが、とても文学者らしくない発言で、よくぞ言ってくれたものである。いずれにしろ、沖縄在住の自称「詩人」だかなんだか知らないが、たとえ素人であろうと老人であろうと、逃がしはしない。徹底的に戦うから、覚えていろ。ところで、僕は、大江健三郎氏の『沖縄ノート』や曽野綾子氏の『ある神話の背景』の問題はともかくとして、この「沖縄集団自決」問題で、大江健三郎氏に敵愾心やライバル意識を持っているらしい曽野綾子氏に、「作家としての大江健三郎と、作家としての曽野綾子では格が違うんだから、つまらん敵愾心やライバル意識なんか持つんじゃねーよ」「だから病気(うつ病)になるんだろ…」とか、あるいは「誤字脱字問題に反論できるなら、逃げてばかりいないで、堂々と反論しろよ」と言いたかっただけである。もっとビドイかな。

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キー坊＠沖縄人 2009/05/22 07:22 山崎さんも、狼魔人ブログからの情報でしょうね。沖縄に住まない我々には貴重な情報源となってくれます。（笑）
私も「うらそえ文藝」最新号入手しました。
星雅彦（推定75歳）と上原正稔（しょうねん・同65歳）の二人が老醜を晒した感があります。殊に「集団自決」について36年間も沈黙していた星氏の発言には期待感を持って読んだのですが、いささか落胆させられました。

二人とも、自分たちを冷遇している沖縄の二紙に反感を持っているようです。特に「鉄の暴風」を出版した沖縄タイムスに対する恨み辛みは大きいようです。
山崎さんのことを悪く言ってるわけですから、当然反撃の対象になりますが、二人の最低限の名誉の為に言わせていただければ、小林よしのりに擦り寄った宮城能彦のように、権力に取り入って甘い汁を吸おうという魂胆で、今回の発言を為したのではないだろうと思います。沖縄のマスコミ権力と戦っているつもりなのです。上原正稔は「自分は知識人でもなく、文化人でもない」と身の程をわきまえてますが、結果、狼魔人などのヤマトの低劣右翼たちのダシになることに気づかないのです。

山崎行太郎 2009/05/22 08:45 おはようございます。いつもお世話になります。ところで、例の雑誌、もう読みましたか。お金、払いますから、対談の部分だけ、コピー、おくってくれませんか。あつかましい願いですみませんが…。それから、事後承諾ですが、貴兄のブログ(曽野綾子「神話」…)、このブログに、リンクしてきました。よろしくお願いします。

貧 2009/05/22 09:08 誤字脱字で申し訳ありません。小泉内閣が日本解体、日本破壊、をしてきた、している。これは今更言うまでも無い、この男の口車に乗って気が付いたら恐怖国家になっていた。権力、官権力、マスメディアの徹底した洗脳、警察、検察の何たるかは説明するまでも無い。まず政治権力から引きずり下ろし過去の罪状証し、告訴、裁判、断罪は避けることしてはならず。日本再生はこれを避けてはありえない政権交代ではなく日本再生にある。

吉良影吉 2009/05/22 14:16 いつもいつも抽象的な言葉しか書きませんね

「誰の」「どの主張が」「どの論拠によって」
「どう間違っているか」

一度でいいから書いてみてください

今日まで生きてきて、そのように具体的に
学者レベルで論証した事がたったの一個でもおありですか？

沖縄の集団自決が軍令であったと言うなら
一億二千万人誰もが納得できる証拠を見せてください。

無いなら「疑わしきは罰せず」の法治国家の
大原則の下に沈黙するか、推論の域を出ませんが、と
但し書きを書くのが全うな言論人のする事です。
それなのに、無闇に勝ち誇るなど下種の振る舞いに過ぎないです。

omae-as 2009/05/22 15:56 『たとえ素人であろうと老人であろうと、逃がしはしない。徹底的に戦うから、覚えていろ。』

だったら自分に都合の悪いコメント削除するなよw

以前、こんなこと書いてたよな？

『「沖縄集団自決裁判」において原告側、要するに元軍人側が、見るも無残に惨敗するのも当然である。「沖縄集団自決裁判」の被告がノーベル賞にまで上り詰めた作家・大江健三郎なのに対して、元軍人や保守論壇の一部が、つまり原告側が頼りにするのは、「誇示・誤読の女王」である曽野綾子とマンガ右翼・小林よしのりなのだから、話にならない。』

日本の司法は権威によってその判決が左右されると思ってんだろ？

『「だから病気(うつ病)になるんだろ…」』

こういうことを吐き捨てる精神性がクソでカスだって言ってんだよ！

佐藤優に取り上げられて舞い上がってるみたいだが、佐藤にとってはディスポーザル・・・使い捨てなんだよ？お前は。利用価値がなくなったら簡単に切り捨てられるw

お前のブログは誤字脱字が多く馬鹿丸出しなんだが、中途半端に権威主義だったり、中途半端に権威を否定したり、肝心な物事の本質には触れず、抽象的で稚拙な内容（ほとんど中身は無いが）を無駄に語義反復、追認して、あたかも難しいことを書いているかのように装っているから、馬鹿が騙されやすいんだな。

お前を擁護するコメントの多くは日本語が極めて不自由そうだし、気持ち悪いほどお前をヨイショするからな。そういう層（何層というのか知らんけど）にデマを流布するには最適な資質を持っているよ。

でも、多くの人間は、お前が保守でも何でもなく左翼的で、単なる劣等コンプレックスとルサンチマンの塊だということを見抜いている。

ところで、「ウインドーズ95」（1995）当時からパソコン使ってる割には、2003年に生IP晒して2chでの自演や荒らしが簡単にバレたり、知的好奇心が乏しすぎたんじゃないか？

『「人間嫌い」で編集者や同業者との付き合いが苦手で苦痛だった』『共同作業というものが苦手な僕のような人間』『誰にも会わず、誰にも遠慮せずに、自分のやりたいようにやれる、そしてそれを、タダではあるが、全世界に向けて発信できるというのが、僕が、物書きとしての主たる戦場としてネットやブログを選択した主な動機だった』

要約すると、「生身の人間とまともなコミュニケーションが取れない」ということだろ？ネットやブログの世界のどこが「プロの世界」なんだ？プロの意味分かってんのか？ほんとに「イタイ」な、お前は！

俺はある意味で山崎行太郎を心配しているよ。本気で。
心療内科に行くべきなんじゃないか？ってね。

しかも、「ア」や「注」から始まる病名の病気の専門医に診て貰ったほうがいいと思う。

具体的な病名は挙げられない。その病気で苦しんでいる人たちに申し訳ないから。

金城 2009/05/22 20:49 島村氏の虚言を無条件に鵜呑みにした週刊新潮は大ブーイングを浴びた。しかしながら、照屋氏の虚言を無条件に鵜呑みにした産経新聞は、いまだに居直っている。これは、なんとも不思議な光景である。この不思議な光景に異議申し立てを行っている山崎さんには、頑張ってもらいたい。

キー坊 2009/05/22 22:21 ＞山崎さん
直々のご要望、光栄です。
謝礼など不要です。全て了解しました。

よこちゃん 2009/05/22 23:15 > 山崎さん
> キー坊さん

信頼関係が構築されているなら、そういうやりとりをコメント欄で交わす必要無いと思うのですが・・・。山崎さんの仕事に関わる内容ですよね？

どうも佐藤優氏を筆頭とするサークルの人間が、外部の人間にわざわざこういうやりとりを見せつけて結束だか何かを誇示しているように感じるのですが、気のせいでしょうか？わざとらしいというか・・・不自然な感じです。

動員かけてませんか？

キー坊 2009/05/22 23:48 ＞よこちゃんさん

曽野綾子等を追及するという立場は、私は山崎さんと共通してますが、私は一介の市井ブログ開設者でありまして、言ってみればサポーター（ファン）に過ぎません。コメントを交わすのも1年ぶりくらいです。自分が入手しやすい資料を提供したいのはサポーターの心情ではないでしょうか。以前にも公表しながら資料提供した事があります。
あまり深く探るのは如何なものかと思います。

ＩＢ 2009/05/23 02:20 しかし、これだけは明言しておかねばなるまい？
「日本人」は民族ではない。勿論、ウチナンチュ（沖縄県民）も含めて。何者の何処に優劣をつける意味は何処にも無い。
White＆Jewが支配するU.S.とは明らかに違う

山崎行太郎 2009/05/23 08:07 >omae-as

山崎行太郎です。長文のカキコミ、ありがとうございます。削除しようかと思いましたが、こういう人も、世の中にはいるという見本として残しておきます。「２ちゃんねる」ばかり見ていると、頭の中まで「２ちゃんねる」化し、終いには、こういうことになりますよ、という具体的な見本ですね。

urizn@ 2009/05/23 16:17 はじめまして、、
軍命令は無かったかもしれない。然し、重要なのは集団自決があったという事実だ。バンザイクリーフから投身自殺したのも殆ど沖縄人であった。いったい日本政府はどういう教育をしたのだ。台湾や韓国は莫大なインフラ整備をしているが沖縄には投資は殆ど無い、過去も現在も損な役回りばかりさせられている。２７０年にも亘る薩摩の支配、倒幕の潤沢な資金は何処から来たのか、、　これ以上は書かない、　私は右側の人間だが、この問題で差別的発言をする奴らには、こう反論している。

和田 2009/05/23 17:53 「ある神話の背景」で曽野綾子に安里巡査は「住民を捕虜にしてはならないから移動命令を出す」と言っています。　捕虜になるくらいなら自決せよと。
こういうのを未必の故意といって刑法の構成要件に該当します。

曽野綾子は「未必の故意」を「未必の恋」の意味と思い込み恥をかいたのは有名な話。

曽野綾子は資料さえ揃えばしっぽを隠していないので嘘をみつけやすい。　あなたが朝日平五・井上日昭・磯部浅一・景山正治などの前近代的日本主義に共鳴するなら帝国軍人として失格の赤松を擁護するのは辞めたらどうか。

こま 2009/05/23 20:05 最近沖縄本島出身の息子ができまして、その親御さんの苦労たるや、言葉にできない。永山則夫さんの母親のごとくです。
石垣島の、離婚した女性が経営する民宿に泊まったことがあるが、その女性は「沖縄には男が働ける場所が少ない。結婚はするが、結論は自立して生きるほうが楽なのです。おそらく離婚率は日本一ではないか。心細いですよ。でも生き抜くという選択の中に夫婦で、というのはなかった」
沖縄の現状でしょう。

もともとの琉球、八重山諸島には、殺すとか、自決とかいう選択はなかったのではないか。ただどういう境遇でも生き抜く、地を這い蹲っても子を育て、命のバトンを渡して、残りは琉球文化に身を養い、しなやかに命を埋める。

集団自決がなぜという点で、うちなんちゅうの誰かが生きるために嘘をついているとしても私は責める気にはなれない。ただただ生きるという目的のためなら、やまとんちゅうの本土で誰が不利になろうが、誰の利益になろうが琉球に生きる人々にとって、たいした問題ではない。そういう心理構造が身近になったうちなんちゅうの人々から垣間見えることがあります。そういう部分があるのではないかと考えます。

「部落解放」の雑誌については想いが複雑になり混乱しています。
言えることとして、遠くない以前まで部落の女性は仮に部落以外の人と結婚できても性の奴隷、家畜扱いされるケースが多かったと記憶している。それでも彼女らは生きてきた。夜間中学でひらがなを習い、生き様を綴ったひらがなの本を読んだことがあります。そこには生存こそが人間の本質であり根源なのだと、そう思わないとやりきれないことが書かれていました。

虐げられた、差別された人々の、どこからひも解こうが人間の生存本能とかけ離れた「集団自決」がなぜということをきっちり追求し、どんな苦しい結論でも胸に抱き、その言葉の花束を犠牲者に手向けることが私たちやまとんちゅうの責任ではないか、と考えます。日本人としての誇りとは何かと、問うとき、出すべき膿は出すことではないかと思う。

omae-as 2009/05/23 20:06 あ、これも貼っておこうか？
頭の中身が「２ちゃんねる化」している山崎行太郎先生を、もっともっと知ってもらうために・・・。

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