奈良放送局

2009年5月20日 21時47分更新

欠席の1100人余 感染なし


奈良県内で、発熱などインフルエンザのような症状を訴えて、18日に中学校と高校を欠席した生徒や教職員、1100人あまりについて、県は20日、「新型インフルエンザに感染した人はいなかったとみられる」とする、追跡調査の結果を発表しました。

奈良県と県教育委員会は、県内の学校に対し、発熱などインフルエンザのような症状を訴えた児童・生徒や教職員を休ませるよう指示を出していて、18日の時点で、1117人が欠席していました。

県は、この1117人について、各学校を通じて追跡調査した結果を、20日の夜、公表しました。

それによりますと、全員が各学校の担当医や県の発熱相談センター、それに、かかりつけの医師などの診察を受けたということです。

このうち5人の中学生と2人の教職員が、発熱相談センターに相談した時点で、発熱の症状を訴えていたことから、発熱外来を受診して簡易検査を受けたところ、いずれも「陰性」と判定されたということです。

また、これ以外の欠席者については、熱が下がるなどインフルエンザのような症状が治まっていたということです。

こうしたことから県では、18日の欠席者の中に、「新型インフルエンザに感染した人はいなかったとみられる」と結論づけました。

県によりますと、インフルエンザのような症状で、20日に中学校と高校を欠席した生徒や教職員は274人で、県ではこれらの欠席者についても調査を進めることにしています。