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学会の中止や延期相次ぐ 大阪・兵庫で開催予定

2009年5月20日10時53分

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 新型の豚インフルエンザの感染者が出ている大阪府や兵庫県では、学会の開催中止が相次いでいる。

 日本精神神経学会は、22日から神戸市で開催を予定していた学会の中止を決めた。小島卓也理事長は「5千人が集まる。参加した精神科医が患者にうつして拡大させたとなると大変。時期をずらすべきだとの意見が多数だった」。

 日本麻酔科学会は、22日から同市で開催する学術集会を8月に延期。学会常務理事の古家仁・奈良県立医科大教授は「感染者が出ると、同じ会場にいた人が自宅待機などで出勤できなくなる。麻酔科医が不足して手術ができなくなってはいけない」。システム制御情報学会、高分子学会、日本遺伝カウンセリング学会なども中止や延期を決めた。

 一方、日本糖尿病学会は予定通り、21日から大阪市で開催する。事務局長の前川聡(ひろし)・滋賀医科大准教授は「医療関係者が情報交換できる機会を逃すのは、むしろ国民の健康にとって重大な損失。それに集まるのは医療のプロだ」。会場に消毒液を用意する。

 感染が確認された米国など海外での学会を欠席する日本人研究者もいるという。

 「科学的な判断が可能な皆様には、過剰反応ではない客観的な判断をお願いします」。レーザー技術の日本人研究者ら約190人にこんなメールが届いた。31日から米国メリーランド州で開かれる国際学会への参加呼びかけだ。

 日本の研究者の学会欠席が目立つ――。こんな指摘があるとメールに書かれていた。「なぜ日本だけが……」と不思議がられているという。

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