ミケランジェロの作品と確認された、生前のキリスト像の頭部(ジャコモマリア・ウゴリニ大使財団提供=共同) 初の生前キリスト像確認 16世紀ミケランジェロ作品【ローマ20日共同】ローマ法王庁(バチカン)の大学、グレゴリアナ大のファイファー教授(西洋美術史)らの研究チームは20日までに、1970年代末にレバノンの修道院で見つかった木製の生前のキリスト像が、ルネサンスを代表するイタリア人芸術家ミケランジェロ(1475-1564年)の作品であることを確認した。共同通信に対し明らかにした。 教授らによると、ミケランジェロの作品では「ピエタ」など死後のキリスト像は見つかっているが、生前の像の発見は初めて。20、21世紀を通じてミケランジェロ作品が新たに確認された例はほとんどなく、貴重な美術品という。 作品は高さ約40センチ。作品の特徴からみて、ミケランジェロ作品との指摘が以前からあったという。 ファイファー教授らによると、顕微鏡やコンピューターの画像解析で調べた結果、木製像のまぶたや背中からミケランジェロの署名やイニシャルが見つかった。ミケランジェロが他作品でモチーフに使った人物像が木製像のあちこちに彫られていることも分かった。いずれも人間の目では判読が不可能だった。1535年ごろの作品と推測されている。 【共同通信】
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