弾道ミサイルの運搬などに転用可能な大型タンクローリーを不正に北朝鮮に輸出しようとしたとして、兵庫県警外事課などは19日、京都府舞鶴市にある中古車輸出入会社社長、盛田忠雄(本名・鄭麟采)容疑者(50)を外為法違反(不正輸出)の疑いで逮捕した。
容疑は、経済産業省の許可を受けずに昨年1月、大量破壊兵器などに転用可能な製品の輸出を規制する「キャッチオール規制」対象のタンクローリー2台を、韓国の運送会社に輸出すると見せかけて北朝鮮の貿易会社に輸出しようとしたとしている。容疑を否認しているという。
県警によると、盛田容疑者は中古のタンクローリー2台を神戸港から韓国に輸出すると神戸税関に申告。韓国の税関で北朝鮮向けの「通過貨物」として申請されたが却下された。
毎日新聞 2009年5月19日 東京夕刊