関西で新型インフルエンザの感染者が急増していることを受け、県は感染が疑われる人を初期段階で隔離して治療する「発熱外来」を増やすことを決めた。現在16カ所の医療機関に設置されているが、県内で患者が発生した場合に十分な対応ができない可能性があるため、態勢を強化して万全を期す。
県医療看護課によると、発熱外来の地域別の内訳は▽県中6カ所▽相双5カ所▽県北、県南、会津、南会津、いわきに各1カ所--。地域によって数にバラつきが生じている。また県内の「発熱相談センター」8カ所への相談は、大幅に増加した。17日午後5時~18日午後5時で、前日比135件増の207件あり、大半が健康相談に関するものだった。県は、新型インフルエンザの可能性がある「A型」の感染が確認された場合、最近海外へ渡航していなくても、関西に行っていれば独自に県衛生研究所で遺伝子検査を実施するという。
また県教委は、県立学校と市町村教委に対し、手洗いとうがいの励行や、マスク着用徹底などを改めて通知。県内の小中高校を対象に修学旅行の行き先を調査した結果、4~5月に公立の中学83校と特別支援学校2校が関西方面に行っていたが、体調に異常のある生徒はいないという。
仙台検疫所によると、同日午前に福島空港に到着した韓国・ソウルからの定期便の乗客に異常はなかった。【松本惇】
==============
午前8時半~午後5時半 午後5時半~午前8時半
県の保健福祉事務所
県北 024・534・4108 090・7668・9670
県中 0248・75・7827 090・4636・0345
県南 0248・21・2191 090・4636・0215
会津 0242・29・5203 090・4631・5682
南会津 0241・63・0306 090・6225・9489
相双 0244・26・1182 090・1060・0302
中核市の保健所
郡山 024・924・1181(左記から転送)
いわき 0246・27・8596(左記から転送)
県医療看護課 024・522・7212(午前9時~午後5時)
毎日新聞 2009年5月19日 地方版