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北朝鮮へタンクローリー不正輸出容疑 貿易会社長を逮捕

2009年5月19日11時21分

 ミサイルの燃料運搬や移動式発射台として使えるため、北朝鮮への輸出には国の許可がいるタンクローリー2台を神戸港から北朝鮮へ輸出しようとしたとして、兵庫県警は19日、京都府舞鶴市で貿易会社を営む盛田忠雄容疑者(50)を外為法違反(無許可輸出)容疑で逮捕したと発表した。県警の調べに対し、盛田容疑者は「納得できない」と容疑を否認しているという。

 外事課によると、盛田容疑者は昨年1月、経済産業相の許可を受けず、韓国釜山経由でタンクローリー2台を北朝鮮の商社「朝鮮白虎7貿易会社」に向けて輸出しようとした疑いがある。同社は、経済産業省が核兵器開発の関係企業として認定している。

 県警は、北朝鮮に運ばれる直前に釜山でタンクローリーを確認したという。韓国の荷受先関係者は「(盛田容疑者から)2台を北朝鮮に送るよう指示された」と説明しているという。

 同課は、盛田容疑者がほかにも軍事転用できる車両などを輸出していなかったかどうかについても調べる。

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