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日本に残る韓民族の文化をたどる旅(下)

第24回「日本の中の韓民族史探訪」同行記

 教師らの反応は熱かった。パク・エラン教諭(大邱・城谷中、音楽)=47=は、「学校の研究部に所属しているが、同僚の教師と共に勉強する研究資料を作りたい」と語った。パク・ミヘ教諭(京畿・松韻中、国語)=47=は、「子供たちに文学・紀行文を教える際に、今回の踏査が大きな助けになるだろう」と語った。探訪団は今年から、歴史・社会以外の教師にも門戸を開いた。

 一般参加者の中にも、目を引く人が多かった。ファン・ミジャさん(京畿・南揚州)=45=は、夫と中学生の娘、息子と共に家族全員で探訪団に参加した。ファンさんの娘シンミンさん(松羅中2年)=14=と息子ソンス君(松羅中1年)=13=は、船山古墳で発掘された金銅製靴や冠帽、耳飾などを見て「本で見た三国時代の遺物にそっくり」と神妙な面持ちだった。パク・ソンミンさん(76)とイ・ソンジャさん(74)夫婦は、それぞれ夫(2回)と妻(3回)の合わせて5回も探訪団に参加している。妻のイさんは、「遺跡をめぐりながらこうした質の高い講義を一緒に聞くことができる探訪イベントはこれしかない。わたしたち夫婦の結婚50周年記念旅行という特別な意味もある」と話した。

 日程を終え帰国する船内では、詩人の鄭浩承(チョン・ホスン)氏が「わたしの人生の力になってくれる詩」と題した特別講義を行い、探訪団の疲れた心身を慰めた。特に、歌手イ・ドンウォンが歌ったことでも有名な詩「離別の歌」を鄭氏が朗読したときは、穏やかに後を追う声が船内に響き渡った。イベントの最後は、心踊る韓国の音楽が飾った。ソウル地域の教師が結成した楽団「フンシロン」のサムルノリ(韓国伝統の四つの打楽器を使った音楽)の演奏が夜遅くまで続き、一部の参加者は舞台に上がって踊り、旅の名残を惜しんだ。

京都=キム・テフン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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