県内では、新型インフルエンザ患者の確認が相次いでいることを受けて、発熱外来などへの受診が増加している。県対策本部によると、神戸市で初めて感染確認された今月16日、発熱相談センターへの相談件数は722件。前日の143件の5倍に上った。
西宮市の市立病院は、15日までは新型インフルエンザ関連の患者は一人もいなかったが、16日は発熱相談センターの紹介で21人が来院。患者のほとんどが幼い子どもで、同病院の職員は「新型インフルエンザのニュースを見て、急に心配になったお母さんが多いのだろう。簡易検査で陽性反応は一人もいなかった」と話した。
神戸市内の民間病院は17日朝、玄関前で独自にインフルエンザの簡易検査を始めた。当初は、新型インフルエンザの疑いがある患者が訪れた場合、発熱相談センターを紹介する方針だったが、「電話がつながらない」などとして患者が直接訪れたための対応。看護師2、3人と検査技師1人が検査にあたり、新型感染の可能性がなければ院内で診察した。午前中だけで28人が検査を受け、全員が新型の可能性が否定された。事務長は「日曜も診察しているが、いつもと比べ患者数は少ない。外出を控えている人が多いのでは」と話した。
同市の市立医療センター中央市民病院(同市中央区)は17日、1階正面入り口部分を発熱外来患者ら専用の待合室とした。玄関入り口横の駐車場にテントとプレハブで発熱外来を設置、新型インフルエンザ感染が疑われる患者の診察や検査などに取り組んでいる。
この日、1階入り口を高さ約2メートルのパネルで囲い封鎖。見舞客は2階入り口から出入りするようにし、張り紙をしたり、職員や警備員を配置するなどして、誘導していた。【花澤茂人、吉田卓矢、高山梓】
==============
(県健康福祉事務所)
芦屋 0797・32・0257
宝塚 0797・74・7099
伊丹 072・777・4111
加古川 079・422・0006
明石 078・917・1128
加東 0795・42・6287
中播磨 0790・22・1234
龍野 0791・63・5143
赤穂 0791・43・2321
豊岡 0796・26・3671
朝来 079・672・5995
丹波 0795・72・3488
洲本 0799・26・2051
県疾病対策室 078・362・3226
(各市保健所)
神戸 078・322・6787
姫路 079・289・1635
尼崎 06・4869・3010
西宮 0798・35・0236
(外国人県民向け窓口)
外国人県民インフォメーションセンター
078・382・2052=平日9~17時*英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語で対応
県国際交流協会本部 078・230・3260=土日祝日9~17時*同
神戸市電話窓口 080・6115・9901=平日午前9~17時
〔神戸版〕
毎日新聞 2009年5月18日 地方版